プロコーチは、「会話」と異なる「対話の価値」を提供する「専門家」!
「聴く」という態度で接すると、相手の人の心が自由にはたらきはじめる。無意識内の心のはたらきが活性化されると言っていいだろう。そこで、その人はそれを何とか言語にして話しはじめる。それを聴く側としては、それに応答してゆくのだ...
「聴く」という態度で接すると、相手の人の心が自由にはたらきはじめる。無意識内の心のはたらきが活性化されると言っていいだろう。そこで、その人はそれを何とか言語にして話しはじめる。それを聴く側としては、それに応答してゆくのだ...
鷲田さんの「臨床哲学」は、その中心に「聴くこと」が据えられている。これも、私としては、大変嬉しいことだ。何しろ、私は「臨床心理学」の根本に「聴くこと」があると、かねがね主張してきたところである。これはどうしても、「聴くこ...
少年をルートと名づけたのは単なる行き当たりばったりに過ぎません。数学をテーマにした小説だから、何か数学の記号から名前を取ろうと、参考書をパラパラとめくり、シグマ、ログ、サイン、コサイン、タンジェント等の中から音の響きだけ...
前回から引用をはじめた、河合隼雄さんの『大人の友情』の2話目は「馬が合う、虫が好かない」です。河合さんは冒頭で、「主語は“馬”、“虫”と人間でないものになっているところである」と、コメントし、「類似の表現が外国にあるかど...
『<心理療法コレクションⅢ>生と死の接点』は、世界中の「昔話」「小説」が豊富に取り上げられています。今回は、河合隼雄さんが202ページから「老人と少女」のタイトルで語りを進める「モモと老人」です。ミヒャエル・エンデの『モ...
最相葉月さんの『セラピスト』の中で、「河合隼雄は臨床心理士に向けた講演で次のように語っている」と、河合さんの次の言葉を引用しています。 私が京都大学に居た時、こんなことがありました。大学院生ですから若い独身女性、ところが...
『ロジャーズ選集~厳選33論文(上・下)』はロジャーズの理論体系を時系列で追っているわけではありません。このアンソロジー(選集)は、選者の独自な視点によって9つの章(部)がたてられ、そのカテゴリーに沿って33の論文(講演...
「NPOグリーンリーフ・センター」の前所長を勤めたラリー・スピアーズが、グリーンリーフの考えを「サーバントリーダーシップを実践するための10の気づき」としてまとめてくれています。コーチングとの親和性を感じる内容ですので、...
今回は「多様性がいかに大切であるか」について、ジョン・スチュアート・ミル(John Stuart Mill)の『自由論』を引用して解説します。 ミルは、短い期間ではありましたが、リベラリストの代表格として政治家としても活...
「孫子の兵法」の中の名言で、真っ先に挙げられるのが「敵を知り己を知れば百戦してあやうからず」です。100の戦いすべてに勝つ、ということは現実にあり得ないので、この名言を達成することがいかに困難なことであるか… そのことを...
クライアントは、コーチングに対する期待のほか、セッションの運営の仕方についても、様々な要望を持っています。一人ひとりの性格、そしてクライアントが課題だと感じているテーマに関する知識の度合い、成熟度によって、コーチがどのよ...
コーチングの「リクエスト」は、クライアントに飛躍的な成長が起こることを願って発せられます。したがって、「そのような魔法の言葉はあるの?」と質問したくなるのも理解できるところです。「話し方」を伝授するノウハウ本が人気を集め...
コミュニケーションは、一人では成し遂げられないことを達成する手段として発達してきました。目的を達成するために周囲に協力を要請していくこと、それが「要望」です。 「要望」は、「指示・命令」とは異なります。「要望」は、それを...
コーチングの「フィードバック」とは、相手の言動を外部からの客観的な視点で伝えることで、相手の自己理解、気づきを促す行為のことです。 元々はシステム工学のキーワード 英語のfeedbackは、元々システム工学のキーワードと...
「質問」のスキルの目的は、「認める」「聴く」の延長として、「相手の中にあるものを引き出す」ことです。「相手の中にあるものを引き出す」と共に、曖昧なものを明確にし、具体的にしていきます。そのためにコーチは、いろいろな角度か...