『隆明だもの』は、「戦後思想界の巨人」を解体し、“ありのままの姿”を晒してしまった(?)別格の「吉本隆明論」!

<承前> 本当にベテランの名編集者(今存在するのか?)なら、理解してもらえるのかもしれない。「父○○」とか、「○○家の人々」なんて本に、ロクなものはナイ。文章力の無い遺族にインタビュー形式で、まとめて本にしたり、つたなか...

吉本隆明さんは、「すべてを脱ぎ捨て脱ぎ捨て、何もかも手放し、世界のどこかで歩いている……」

<承前> 手書き原稿は、グシャグシャと塗りつぶしたり、余白にまで追加したり、切り貼りしたりと、書き手の思考の痕跡や、肉体の衰え、精神状態の好不調を反映する(特に父のは)。几帳面か杜撰か、性格やたたずまいも垣間見える。まさ...