マズローはロジャーズと共振し、人間性心理学の核が形成された

「人が行動を起こす動機(モチベーション)にはどのような背景が存在するのか?」という、動機付けの代表理論に「マズローの欲求5段階説」があります。
アブラハム・マズローは、ロシア帝国内のポグロム(ユダヤ人に対し行なわれた、殺戮、略奪、破壊、差別などの集団的迫害行為)を逃れて米国に移住した、貧しいユダヤ系ロシア人の7人きょうだいの長男として、1908年に生を受けます。

ユダヤ人へのホロコーストというと、ヒトラー・ドイツがイメージされますが、長い歴史の中で形成されたユダヤ人に対する歪んだ共同幻想は、決してドイツだけの問題ではなく、ロシアを含む東欧を中心に実体化していたのです。フロイト、アドラーなど、偉大な思想・理論を生み出すユダヤ人の発想には、2000年を超える迫害の歴史を民族が共有してきた、というナラティブ(物語)がその背景にあるのかもしれませんね。

「欲求5段階説」は、生物に組み込まれている内部環境を一定の状態に保ち続けようとする恒常性(ホメオスタシス)に着目しています。マズローは、食欲などの生理的欲求は、原初的であり、それが満たされると身体の安全確保に… と欲求レベルが次の領域に移動していく、と考えました。その領域を5段階に整理し、発表したのが「欲求5段階説」です。

高次の欲求は、自ら成長し、成熟していくというモチベーションであるとマズローは指摘します。下層2段は物質への欲求であり、3段階目からはこの精神の欲求と捉えます。各階層は日本語に訳され、それが広がっているのですが、訳され方によって解釈のバラつきも感じられるので、原語である英語も紹介することにします。

4段階目は「承認」と訳されることが多いのですが、「esteem」の直訳である「尊敬する・尊重する」の方がしっくりくる印象です。最も高次の5段階は「self-actualization」であり、日本語では「自己実現の欲求」と訳されています。
心理学の名著30(サトウタツヤ・ちくま新書)』のなかに次のような一節があります。

マズローは様々な学説を批判しつつも良いところは見つけてまとめていく、という姿勢なのである。また、こうして作られた考え方はロジャーズの考え方と共振し、生物としての「ヒト」の心理ではなく社会の中で時間的見通しをもって生きる「人」の心理学を表し、人間性心理学の核を作ることになったのである。

コーチングの概念形成に大きな影響を与えている言葉であることが実感できますね。

マズローの欲求5段階説

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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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