
<承前>
それからほどなくして、また“ピクサー”色の夢を見た。私と母は並んで飛行船の最後尾の辺りに座っていた。座席にはぐるりと20人ほどの“乗客”が座っていた。老人もいた若い人も子供もいたが、なぜか会話もなく皆静かで穏やかだった。私は窓の外を見て、「ほらすごくキレイ! 見て!あの雲の色、星!」と、ひとり興奮して母に語りかけたが、この時も母は無言でほほ笑むだけだった。濃紺から紫、ピンクのグラデーションの夕暮れの空に、CGみたいに大きな星が、いくつか輝いていた。
前回、「戦後思想界の巨人」とリスペクトされる吉本隆明さんの長女で、漫画家のハルノ宵子さん執筆の『隆明だもの』に32ほど収録されているエッセイの一つ、「銀河飛行船の夜」を取り上げたのですが、このロマンチックなタイトルが何を意味しているのか、紹介していなかったので、冒頭でその箇所を引用しています。当該エッセイは6ページのボリュームですが、4ページ目に登場します。
前半の3ページは、吉本ファミリーの面々のスピリチュアルぶりが語られています。特に母親の和子さんは特別で、「“夢の知らせ”を送受するスピリチュアルな人だった」、と、振り返るのが、前回でした。
漫画家のハルノさんは、よく「とんでもない色彩の夢を見る」と、言葉にします。引用にある“ピクサー”色は、「まるでディズニー・ピクサーのアニメのような…」と、直喩である表現です。
そして、「色鮮やかな夢を見た時は、たいがい何かの啓示だ」と、自己分析しています。筆者は特にスピリチュアルなタイプではありませんが、河合隼雄さんによる「夢の解説」にあるように、「あの夢はそうだったのか…」と、符合した感覚もしばしば経験しています。
引用にある「ひとり興奮して母に語りかけたが、この時も母は無言でほほ笑むだけだった」は、「母の臨終の啓示」であったことを、ハルノさんは語ります。
「ゆうべはあまり眠れなかったのよ」と母が言うので、「じゃ~お昼食べたらまた寝れば」と言って、朝兼昼食の準備をしに階下に降りた。トーストを焼いていると、ヘルパーさんがやって来た。
ヘルパーさんは帰りぎわ、「奥様は今日はよくお休みですね」と言葉にしています。ハルノさんは、入れ替わりに2階に上がります。
母は確かによく寝ていた。「ほら、これだけ食べちゃお。そしたらまた寝ればいいから」と肩を揺さぶったが起きない。ほっぺを叩いてみたが目覚めない。「あれ~??」と思い、脈をとってみたが無い! 無いらしい。パンを口元に持っていき、「ほらアーンして! アーン!」と大声で言ったが起きない。手鏡を口元に持っていったが曇らない。
ハルノさんは、幼いころから母にダマされ続けていたので、しばらく疑うのですが…やっと気づき我に返ります。
「どうも死んでるようなんですけど」と、マヌケな電話を“訪問医”にした。医者は「救急を呼びますか? それとも死亡確認に行きますか?」と尋ねたが、「イヤ…もう死亡確認でいいです」と答えた。だってこれで死んだら、こんなおめでたい死に方はあるだろうか。
臨終はすぺての人に訪れ、その“あり様”はすべてが個性的です。そして人は自らのそのシーンを想像するでしょう。「こんなおめでたい死に方」を知った筆者は、今幸せに包まれています。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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