コーチング・セッションで対話した内容については、適宜、振り返りを行います。
コーチとクライアントの感じ方にズレが生じないよう、またズレを感じた場合は、軌道修正していくことが目的です。振り返りは、クライアントのコミットメントを引き出すことも含まれます。
振り返りの内容は、セッションを通しての「気づいたこと」「明確になったこと」「明確にならなかったこと」「整理されたこと」などであり、コーチとクライアントはそのことを共有します。なおコーチ自身も気づきを得るために、クライアントからコーチング・セッションについてのフィードバックをもらうことを必ず行います。
質問例を挙げてみます。
「ここまで話してみての感想はどうですか？」
「話したことで気づいたこと、整理されたこと、明確になったことは何ですか？」
「この時間を通して、どのような成果がありましたか？」
そしてクライアントの継続的な行動につながるよう、次のようなメッセージも伝えます。
「今日決めた行動ができたら、是非教えていただけますか？」
「〇〇さんの確実な行動のために、私がサポートできることは何でしょうか？」
「困ったことがあったら、いつでもいいので相談してください」
振り返りには、エバリュエーション（評価）を意図して実施することも重要です。
エバリュエーションは、毎回のコーチング・セッションの都度、そして3ヶ月～6ヶ月のコーチング契約期間の終了時に行いますが、毎回のセッションで実施するエバリュエーションには、次のようなメリットがあります。
- 相手の要望をいち早く取り入れることができる
- 相手との認識のギャップなどを早く修正できる
- 相手の気づきや理解を確認することができる
- セッションごとの完了感がある
- 相手の満足度を上げることができる
このように、各回のセッションごとにエバリュエーションの時間を設けることで、コーチングの質を高め、相手との信頼関係を強化することができます。なお、このエバリュエーションをより効果的なものとするには、セッションのスタートである「テーマおよびゴール設定」が重要であることは言うまでもありません。
セッションの最後に、スタートで設定したゴールの確認を踏まえ、次のような質問でエバリュエーションを実施します。
「今回のコーチング・セッションの満足度は何％でしたか？」
「最初に話された今回のセッションゴールに対して、今はどう感じていますか？」
「セッションゴールに対する達成度はどれくらいですか？」
「ゴールの達成度が高いとお話になりましたが、達成できた秘訣は何でしょうか？」
「ゴールの達成度を低く評価されていますが、私も気づきを得るためにフィードバックを
お願いできますか？」
「次回のセッションに向けての提案や要望はありますか？」
コーチングが継続する時間として有意義に進んでいくカギが、この「振り返り」そして「エバリュエーション」に求められるのです。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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