経営トップだからこそ「メタ思考」が求められる!

成功を収めている企業には、健全なリーダーシップ、そして組織構成員の努力が根幹にあることに、異を唱える人はいないでしょう。ただその「強い組織」も、油断すると弱体化していきます。組織が弱体化する要因は、環境に適応できなくなることだと一般に言われます。しかし衰退の背景には、経営トップと組織メンバーとの間の“認識のズレ”が、往々にして見出されるのです。

「すぐれた経営者とそうでない経営者の違いは?」と問われた場合、その解は「メタ思考」が鍵を握っています。
経営トップとは、公式組織としての強い権限が与えられた存在です。この権限が付与されると、経営者その人が持つ人格とは別の側面で、経営トップを捉えてしまう傾向が生じます。グリーンリーフの『サーバントリーダーシップ』のなかに、次のような記述があります。

ピラミッドの頂点に立つただひとりの責任者になるということは、まともとは言えないし、堕落に陥りやすい。どんな人も自分ひとりでは完璧でいられない。まわりの同僚に助けられたり、間違いを直してもらったりすることが必要だ。

ピラミッドの頂点まで登りつめた人にはもはや同僚がいなくなり、部下がいるだけになる。どれほど率直で勇敢な部下でも、身分が同じ同僚と話すようには上司と話さないし、通常のコミュニケーションの型もゆがんでしまう。

これまで長い間、同僚に受け入れられていた人でも、トップの座に就いてしまうと、部下から見て、扱いにくく(穏やかな言い方をすればだが)なるときが出てくる。

ピラミッド構造のせいで、非公式なつながりは弱まり、正直な反応やフィードバックを得るルートが遮断され、上司と部下という制限のある関係が作られるので、トップにいる人は<組織>全体にかなりの不利益をもたらすことになる。

経営トップはこのグリーンリーフの言葉を真摯に受けとめる必要がありそうです。「自分はオープンであり、現場に赴き真剣に部下の声を聴いている」と、捉えているのはあくまでも自分です。
「自分の悩み、自分の思いを分かってくれるはずだ」と思いたいトップにとって、そのことに共感してくれるだろう同僚は、そもそも存在しないのが現実なのです。だからこそ「メタ思考」です。

「知らないことを自覚することが真の知への出発点である」という、ソクラテスの『無知の知』を認識し、努力を重ねていくことで、名実ともにすぐれた経営トップとなる道が開けていくのです。


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