ロジャーズの「自己一致」を河合隼雄さんはどう解釈するのか?
「コーチングの人間観にもっともフィットする臨床心理学者は誰ですか?」と、カウンセリングとコーチング(特にエグゼクティブコーチング)の資格を取得している人に訊いてみたいと常々考えています。さて、その答えは… CBLコーチン...
「コーチングの人間観にもっともフィットする臨床心理学者は誰ですか?」と、カウンセリングとコーチング(特にエグゼクティブコーチング)の資格を取得している人に訊いてみたいと常々考えています。さて、その答えは… CBLコーチン...
CBLコーチング情報局の「コーチング大百科」は、そのタイトルの通り、コーチング全般について解説しています。コーチングは、ライフコーチング、ビジネスコーチング、そして経営層を対象とするエグゼクティブコーチングの3つの分野で...
CBLコーチング情報局は、コーチングの本質を「受容と共感」と捉えます。このことを繰り返し語ってきました。さて、「理論としての“受容”の重要性は理解できている。でもクライアントの話を真剣に聞いているのだが、どうしても受容し...
河合隼雄さんは『<心理療法コレクションⅡ>カウンセリングの実際』のなかで「動機づけのないクライアント」という一節を設け、コーチングにもつながる考えを提示してくれます。 動機づけがあるのかないのか分からない、拒否的でもない...
コーチングは、クライアントとコーチ双方がコーチングを実施することにつき、合意し契約を結び開始されます。コーチがどのような人物か知らないまま、契約を締結するということは通常あり得ないので、契約するかどうかに当たって、クライ...
CBLコーチング情報局は、人への援助、サポートを行う専門家としてのコーチングを解説しています。もっとも援助に関する専門職は、コーチング以外にも、コンサルタント、弁護士、教師、さらに医師や看護師など、多岐にわたります。さて...
『<心理療法コレクションⅣ>心理療法序説』で、河合さんは「臨床教育学の必要性」という見出しを設けて、臨床心理学のアプローチを教育の現場に適用していくことの意義を語ります。「心理療法と教育は、歴史的に見ると、相当異なるもの...
河合隼雄さんは京都大学卒業後、3年間ほど高校の数学教師を経て心理療法家の道に進んだこともあり、折に触れ「この経験が教育現場のことを考える上で役立っていると」と語ります。今回の解説は『<心理療法コレクションⅣ>心理療法序説...
カウンセラーである河合隼雄さんは、『<心理療法コレクションⅣ>心理療法序説』の中で、「カウンセリングかぶれ」について触れ、「教育」の場で起こりがちな事例を語ります。 教師がいわゆるカウンセリングかぶれになると、教育の場に...
『<心理療法コレクションⅣ>心理療法序説』の87ページから、河合さんは次のように記述を進めていきます。 大人は一般に「指導」するのが好きである。「指導」によって人間が簡単によくなるのなら、自分自身を指導することからはじめ...
前回まで「境界」と「領域」の関係を語ってきました。主旨は、二分法ではなく、幅のある「領域」の視点でアプローチしています。さて、コーチングを学ぶ過程で、ティーチングとコーチングの関係をどう捉えるか… 多くのコーチが悩みます...
私たちは、何かの現象を説明する場合に、自明のごとく「近代科学のパラダイム」を用いているようです。河合隼雄さんの『<心理療法コレクションⅢ>生と死の接点』を読み進めていくと、「思想家としての河合さん」が現れてきます。前回の...
河合隼雄さんは『<心理療法コレクションⅢ>生と死の接点』の中で、「分裂」という見出しを設けて、論を展開します。 境界例の人と接していると、心の分裂という方法によって自分を守っていることによく気づかされる。たとえば、はじめ...
『<心理療法コレクションⅢ>生と死の接点』の著者である河合隼雄さんは、臨床心理学者(カウンセラー)ですので、その内容は、精神的な病を抱えた人との関係を語ることが多いのですが、それだけでなく、一般の人へと敷衍させ、社会、さ...
前回は、河合隼雄さんの『<心理療法コレクションⅢ>生と死の接点』の中の『ソウタと犬と』を取り上げました。日本の「母性社会」が象徴的に描かれた小説として河合さんは捉えています。今回は、フィリパ・ピアスの『まぼろしの小さい犬...