「つきあい」は交際に伴う日本的な義理の感覚をどこかに含んでいる

河合隼雄さんの『大人の友情』の20話目から、12の大きなカテゴリーで構成された6番目のテーマ、「つきあい」は難しい、に移行します。
一つ前の「友人の死」という、重いテーマから変わって、今回は「つきあい」という言葉の意味を徹底的に吟味する、「言語学者」と見紛うような、河合さんの相貌が表れます。4話で構成されるエッセイの1話目のタイトルは、「友情とつきあい」です。

つきあいは漢字で書くと「付合」である。これを見てもわかるように双方向の関係であるが、これは単なる「交際」とか「関係」、あるいは後にも述べるが、西洋的発想からくる「社交」などと、少し違ったニュアンスをもつ言葉である。つまり、日本では「つきあい」は交際に伴う日本的な義理の感覚をどこかに含んでいるからである。「つきあいが悪い」という言葉に、どこか倫理的な非難の感じが伴うのは、「義理をはずしている」という気持ちがこめられているからである。

コーチングは「言葉」を“メイン”とした対話です。したがって、プロコーチは、「言葉」にこめられた意味を正確に把握しながら、その「言葉」がクライアントの心にしっかり届くよう、的確に用いてセッションを進めていきます。
なお、あえて“メイン”としたのは、「言葉」を超えた「五感」を駆使して、“行間”や“言葉の裏側に潜む感情”も把握することが求められるので、付記しました。

河合さんは、「つきあい」には、他の類語と異なり「義理をはずしている」というニュアンスが感じられると言います。そして一昔前、日本の「学生運動」が華やかりし頃の話題を、提供してくれました(ウイットを込めて)。

かつて学生さんが熱心に「運動」をしていたとき、彼らは日本的な伝統的なものを破壊しようとして努力をし、教授と学生の間の日本的人間関係を壊そうとし、ともかく日本的体質の変革のために頑張っていて、その意図にはそれなりの意義も認められた。しかし、彼らの言う「団交」にあまり出席しない仲間に、「こら、お前、つきあい悪いぞ」と言っているのを聞いて、噴き出しそうになった。

この後で、なぜ「噴き出しそうになった」のか、その理由を河合さんらしい諧謔で説明します。読者のみなさんは、ここで、「言葉」を大切にするプロコーチになったとして(すでにプロコーチの方も)、その訳を推測してみてください。
答えは…

彼らの集団もなかなか日本的体質を抜けられないどころか、団結強化のために、ますます日本的になってゆくのだ。私はときどき彼らに、「君ら、頑張るのはよいけど、革新などと言わずに、大日本保守党とか言ってくれるとよくわかるんやけどな」と冷やかしたりしていた。

河合さんにそう言われた「革新」を志向している学生の反応を、コーチである筆者は、いろいろ想像しています(笑)。河合さんは、日本文化に組み込まれてしまっている「人間関係」を洞察します。

人間関係というのはほんとうに難しい。その親しさを示すときに、日本ではどうしても一心同体のイメージがつきまとう。根本にはたらいているのは融合の力である。こうなると、つきあいどころか、べったりくっつきあってひとつにならねばならない。

河合さんは、一心同体的にはなれるが、一心同体となることは不可能である、と言います。河合さんのように洞察に至っていない私たちは、「気づき」とは異なる“無意識”でそのことを受けとめているのでしょう。それが、「形」の発明につながったようです。

実際に一体となることなど不可能とわかると、人間は一心同体であることを表現する「形」を考え出す。喜怒哀楽をまったく共にするのは実際には不可能だが、喜怒哀楽を共にしていることを「形」で表わす、つまり、お祝いや悲しみのときに、それ相応のものを贈る。それを決して忘れてはならない。「いつもあなたのことを思っているのです」という表現がなされ、それに対する「お返し」もそれにふさわしい「形」をもたねばならない。

「友情とつきあい」という、二つの言葉を組み合わせた河合さんの意図が、最後に提示されます。次回のエッセイである「つきあいはうっとうしい」につながっていく〆の言葉でした。

このようになると、いろいろな「つきあい」に義務感が伴う。義理を失ってはならないのだ。というわけで、これにいろいろ心を配ることになるが、そのうち、こんなことは「友情」と関係ないと感じたり、そう主張したりする人が出てくるのも当然である。


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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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