エグゼクティブの「自己実現」に伴走する河合隼雄さんは、少年時代に「その苦しみ」を体験していた!
(河合)…… だから仏教的な世界観とか仏教的なものの見方とは、近代科学を乗り越えるという点で、非常に役に立っているのではないか。しかも、心のことを科学的に、と呼べるかどうかわかりませんが、いちおう「心」を科学的に考える場...
(河合)…… だから仏教的な世界観とか仏教的なものの見方とは、近代科学を乗り越えるという点で、非常に役に立っているのではないか。しかも、心のことを科学的に、と呼べるかどうかわかりませんが、いちおう「心」を科学的に考える場...
前回の解説で、「自己実現とは、つねに発展してやまぬ過程であり、これまで営々と築き上げてきた価値観をすて去ることを本人に迫ることがある」と、説明しました。『<心理療法コレクションⅠ>ユング心理学入門』の中で、河合隼雄さんは...
「功成り名を遂げた人」が、ある日ふと、自分の人生をむなしく感じる時がある…このような表現を多く見聞きします。前回の解説は、ユングの「自我」と「自己」を、河合隼雄さんが『<心理療法コレクションⅠ>ユング心理学入門』のなかで...
(河合)そういうことで実は経営でも、この頃、「事例研究」を発表する人がいるんです。大変面白いらしい。「こういう会社が、こうして、こうして、こうして立ち直った」という事例を発表する。そうすると、熱心に聞くし、役に立つ。「経...
(河合)大日如来は『華厳経』のなかでは一言も言わないんです。(中沢)ただ座っているだけです。(河合)いつ頃何を言うかと思ったら、煙を出すんです。口からぷわーっと(笑)。あれは煙草を吸っているんじゃないかと思う。(中沢)と...
前回の最後で…プラトンが言ってますでしょう、「清い正しい心」をもった人の思想は、自然と数学的になるって。…という中沢さんの言葉を引用しています。今回は、古代を語る中沢さんのその言葉から始めようと思います。 (中沢)プラト...
(中沢)…… とにかく迷信はよくないものだし、神話、とくに日本神話は危険なものだし、神秘主義は戦わなくちゃならないものだし、歴史には科学的な法則があるし、日本的なシステムはいけないものだし、そういうものすべてを撲滅するた...
(中沢)……「日本仏教」と言われているのはいったいどういうものかと言ったら、中国やインドから非常に高度な思想が入ってきたわけですが、高度な学問として追求される時代が長く続きました。でも、それでは日本仏教として根づきません...
(中沢)いつも不安でいるということは、言ってみれば神経レベルが高いところで張り詰めている状態にあるわけですね。そういうなかから「朝食はバナナ」というのがぽーんと出てくるのかな。(河合)あり得ることです。めったにありません...
(河合)先ほどの神様のお話ですが、仏教における神というのがムハンマドとかキリスト教に対する神ではなくて、ゴータマ・ブッダは、いわば自分の存在そのものが真理を悟った者、「ブッダ」になっていくわけでしょう。まったく違いますよ...
(河合)それを読んで目幸さんと話したんです。僕がいちばん感激したところは梵天勧請のところで、「ブッダは自分の知ったことを人に言う気がなかった」、あそこにいちばん感激しましたね。梵天に言われてブッダは悟りの内容をとうとう言...
(中沢)修行者だって、山の中に籠ってやっているうちはいくらでもできるんですよ。人間の心というものは面白いもので、とことんまで行けるんですね。いちばん問題なのは、やはり戻ってきたときなんです。(河合)そうでしょうね。 河合...
(河合)ですから、わからないことがすごく多いんですけど、わからないけれど意味があるんですね。わからない、わからないと言っていると、わかるものがポンと出でくる。しかし、わからない時にずっと待っているということは、分析家がい...
(河合)僕は、小さい時から極端な倫理的人間だったんです。(中沢)よくわかります。(河合)二年ほど前に「源氏物語」を読んで、大感激したんだけれど、若い時に読んでたら、絶対よう読まんと思いますね。源氏に腹が立って腹が立って(...
(中沢)ヨーロッパ人みたいに、言葉での訓練を積んできた人間には治療も言葉でやることができるけれども、日本人にはそれはちょっとハードだなってことなんでしょうか。(河合)箱庭療法の技法は日本人に向いてたわけです。日本人は、だ...