私たちは、過去の経験や体験に基づいて形成された「私は〇〇な人間である」という自己概念というものをもっています。
このような自己概念には、その人なりの「自尊心」も含まれています。また、自分自身についての好悪を表わしています。例えば、新しいグループに加わるときなど、自分の理想像として「効果的な、生産的な、ユーモアに富んだ、適当に競争的な、他人を支持する、そして洞察をもった」自分として参加したいと考えます。
ところが、しばしば起こることは、自分が描いた自己概念と実際に経験する自己との間にはズレがあるということです。このような場面に出くわすと、私たちの多くは、このズレを認めようとせず、原因を他に求め、その人のせいだと攻撃したりして、自分なりの理屈づけをしてしまって、自分の殻の中に引き込んでしまうことがあります。
また、自分には関係のないことだと無関心になろうとして、自分の自己概念を防衛していくことが多いようです。自己概念が壊されることは自分を失うことになるという恐れから、そのズレ(自己のつくり上げた自己概念と経験する自己とのズレ)を他人からも、また自分自身からも隠してしまう傾向…「自己防衛の傾向」があるようです。
これを下図のように表して説明してみましょう。
Ⅰの領域は、自己概念と経験が一致している領域
Ⅱの領域では、経験は自己概念に合わないので、歪曲(合理化)され、受け入れられます
Ⅲの領域では、経験は自己概念と著しく矛盾するので、意識の外へ締め出され(抑圧)ます
Ⅰの領域が広いということは、その人の内部からのメッセージが歪みなく、ありのまま受信できるということを意味しているので、自己と他者との調整がスムーズにとれるようになります。その場合、人は、のびのびとした明るい気持ちで、グループの中で、自ら進んでグループに貢献できる存在になっていることがイメージできますね。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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