コーチの私が「究極の対話」を行なっている姿を想像してみる!

<心理療法コレクションシリーズ>は、Ⅰ~Ⅵの6冊が出版されています。これまで、当該シリーズを取り上げ、コーチングを語ってきました。
ただこの6冊のうち、1冊だけは「CBLコーチング情報局」でテーマアップしていません。それが『<心理療法コレクションⅢ>生と死の接点』です。
他のコレクションは、そのタイトルから、心理療法(カウンセリング)を解説した書であることはすぐに理解できるのですが、この本は「生と死の接点」という、一見、何が書かれているのか「?」だったこともあり、表紙を開くタイミングが、他の5冊より時間差が生じています。今回から、しばらく同書にアプローチしてみることにしましょう。

「目次」の前にある「序説 生きることと死ぬこと」は、河合さんの次の語りから始まります。

自分の記憶をたどってみると、あいまいではあるが、五歳くらいの頃に、死の恐怖ということを感じていたと思う。目を閉じ、耳を手でふさぎ、息をとめて、死ぬとはこんなことかと思い、そんなことを思っている自分がそもそもなくなってしまうのだ、と不安にかられる。(序説ⅲページ)

このことは多くの講演や他の本でも語られているので、よほど強い想い、記憶であったのでしょう。その背景の一つとして河合さんは、「実は私が四歳のときに弟が病気で死亡している」ことを挙げています。
そして、子ども時代から青年期に感じた「感情」を自己開示します。

死の問題は私の子ども時代から青年期にかけて、ずっと心のなかにあった。特に、戦争になって軍閥による教育が優勢になるにつれて、「国のために死ぬ」ことが重視され、小さい子どものときから、「死を恐れぬ」人になることが目標とされるようになった。私はそのような考えがすばらしいと思い、死を恐れぬ人を尊敬する気持ちが強かったが、どうしても自分は死ぬのが恐いのを認めざるを得ないのである。そういう自分を臆病な人間として嫌に思いつつ、さりとて、国のために死ぬような人間になろうという気も起らない。(序説ⅳページ)

当時の若者が、国粋教育に洗脳されていく中で、河合さんはそこにコミットメントできなかったわけです。だからこそ、日本を代表する臨床心理学者、そして西洋と日本を対置してその文化、宗教を語ることができる巨人である河合さんが誕生した、と解釈できるかもしれませんね。
河合さんは、ユング心理学を学ぶことになったのは、全くの偶然であったと振り返ります。そして学ぶにつれ、「自分は本来的にすすむべき道にきているのだ」、と感じ始めます。

河合さんは、スイスの精神病院でアルバイトしていたときの経験を語ります。寝たきりの患者さんを1時間ほど日光浴させ、その間雑談するというものです。その患者さんは、カルテを盗み見てしまったことで、自分は回復の見込みがなく死を待つばかりである、と河合さんに告げます。そのことを当時、河合さんのスーパーバイザーであったシュピーゲルマンさんに言うと、次の言葉が返ってきます。

それならば、その人の「死の準備」として話し合いをしないかと言う。彼の友人の、ユング派でカソリックの神父でもあるエールワードさんという人は、もっぱら死んでいく人の心の準備としての分析をしていると言う。(序説ⅵページ)

対話にはさまざまな種類がありますが、そのシチュエーションは「究極の対話」として捉えられるでしょう。同書のタイトルは「生と死の接点」です。河合さんが続ける言葉に、その意味が見出せます。

私はとうていそんなことをする力はありませんと言って断ったが、そのときも、ユング心理学を私が学ぶことは、ほんとうに意義あることだと感じた。今でこそ、死への準備のための面接をする人は増えてきたが、当時(1960年)は、まだまだ非常に少なかった。このように死の問題を正面からたじろぐことなく受けとめようとしている学派を選ぶことになったことに対して、そこに内的な必然性を感じさせられたのである。(序説ⅵページ)

この対話はカウンセリングに限定されるものではありません。コーチの私がその「究極の対話」行っている姿を想像してもいいのです。


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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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