「変革型リーダーシップ」は、あくなき「創意工夫」が根底にある!

稲盛和夫さんの『京セラフィロソフィ』のなかに、ご自身の実体験を踏まえた「創意工夫」を詳述するパートがあります。「創造的な仕事を通じて中小企業が大企業へと発展していく」そのプロセスを紐解いていくのです。

もし、京セラが「単品生産でも利益が出ているから」と言って、そのまま松下電子工業向けのブラウン管用部品に安住していたら、今ごろはどうなっていたでしょうか。その後しばらくして、真空管はすべてトランジスタに代わり、市場から姿を消していきました。ブラウン管のほうは残りましたが、技術革新により、絶縁用部品を使う代わりに、直接絶縁材料をコーティングすることによって絶縁するという、簡単でコストも安く済む方法が開発されたために、最初の製品のU字ケルシマも、苦心惨憺してつくったカソードチューブも必要なくなってしまいました。
一つ間違えば今ごろは、「あのときは良かったな」と当時を振り返りながら、何か他の業種に転換しなければならない事態に追い込まれていたかもしれません。

『京セラフィロソフィ』は、「1959年、私の技術を高く評価し、支援してくださる方々に、京セラという会社をつくっていただきました。」という前書きからはじまります。資本金300万円、間借りの社屋… 生粋のベンチャーからのスタートです。

稲盛さんの凄みは、さまざまな困難に遭遇しながらも「素直な心」を持ち続け、徹底的な「創意工夫」の繰り返しによって、世界企業に成長していくプロセスに見出せるのです。

やがて、アメリカの市場を開拓しているうちにトランジスタに出会い、トランジスタのヘッダーをセラミックスでつくらせてもらうようになります。非常に高度な技術を要求されましたが、何とか京セラはそれを成功させました。
そして真空管がなくなるころには、全世界のトランジスタのヘッダーを京セラが生産するまでになっていたのです。
また、間もなくそのトランジスタもICへ置き換わっていきますが、そのときには、京セラはセラミックICパッケージを開発しています。もともと専門の知識があったわけではありません。また、トランジスタの時代が来て、真空管が姿を消すなど、そのような技術変遷を予見していたわけでも何でもないのです。
ただ現状に満足することなく、あらゆることに工夫を重ね、新しい分野へ果敢に挑戦していったという姿勢が、こんにちの京セラをつくってきたのです。つまり、「常に創造的な仕事をする」ことが、中小企業から中堅企業へ、また、中堅企業から大企業へと脱皮していくにあたり、最も基本的な手段となるのです。

稲盛さんの「変革型リーダーシップ」が生き生きと、鮮やかに描かれているのが『京セラフィロソフィ』です!


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