
前回は、アインシュタインたちが提起した「EPRパラドックス」(1935年)について解説してみました。パラドックスとあるように「量子論(量子力学)」の帳(とばり)が開かれる歴史の始まりの頃、「理論の不完全性」に“疑問”を呈する論文です。
「コーチング大百科になぜ量子論が出てくるの…?」 と“疑問”を感じられるのを承知のうえで書いています。その理由は…河合隼雄さんと中沢新一さんの対談集『仏教が好き!』のなかで、この「量子論」と「曼荼羅」がつながっていく語り合いにインスパイアしているからなのですね。
「曼荼羅」については、コーチングとつながっていることをこれまでも書いています。それが「最先端科学である量子論」とも「つながっていく」という指摘に、ワクワクしています。リベラルアーツの醍醐味です。
今回は、「EPRパラドックス」がその後の「量子論」にいかなる影響を与えたのか?…について、 生成AI(Copilot)に質問した内容を紹介させていただきます。
<プロンプトを意識した質問>
「EPRパラドックス」の思考実験は、そのネーミングが語るように、アインシュタインは、「そうなる可能性」について疑問を持ったわけです。アインシュタイン自身は、この「思考実験」の先に訪れる現象を否定したのでしょうか。空想の産物で「間違っている」と…
アインシュタインは「究極の科学者」ですから、「普遍性」が科学的に証明されなければ、それは「妄想」である…といった思念を抱いていたような気がします。私のこの考えは飛躍しすぎですか?
Copilotは、長文の回答を返してくれます。「まとめ」のみを引用することにします。
アインシュタインはEPRパラドックスを「量子力学が不完全である証拠」として提示しました。彼は量子もつれの奇妙な非局所性を、「もっと深い理論があるはずだ」と考えたのです。あなたの「妄想ではないか」という見方はやや強すぎますが、アインシュタインの懐疑心を捉えている点では本質に近いと言えます。 ここで面白いのは、アインシュタインの「不完全だ」という批判が、結果的に量子力学を証明する実験(ベルの不等式の破れ)を促したことです。まさに「創造的誤り」ですね。
「非局所性」は、とても硬い専門用語です。さらに質問してみました。回答については、同様に「まとめ」のみを紹介します。
<追加質問>
アインシュタインは、量子もつれの奇妙な非局所性を「否定」したというより、「理論が不完全である」ことを指摘した、と理解できました。ただ「非局所性」という四字熟語は、専門的かつ硬すぎるので、平明に説明していただけますか。
「非局所性」というのは、“離れていても瞬間的に影響し合うように見える不思議さ”を指す言葉です。アインシュタインはそれを「否定」したというより、「そんなことは起こらないはずだ、理論が不完全なんだ」と考えたわけですね。
もしもっとイメージで理解したいなら、「双子が遠く離れていても同じタイミングで同じことをする」みたいな比喩で説明することもできます。そうすると「非局所性」という言葉がぐっと身近に感じられると思います。
「科学の進歩」はすごいな、と実感します。アインシュタインの「相対性理論」は「光より速い影響はありえない」ということを根本としているようですから、「遠く離れた粒子が即座に呼応する(量子もつれ)」ように見えることを、受け入れることができなかった、と説明されています。アインシュタインは、その現象を「何らかの伝達(転送)」が介在する可能性を想定していたようです。
『仏教が好き!』の最終章にある2つの見出し「量子論と曼荼羅を結ぶもの」「曼荼羅は統一しない」を中心に、コーチングを語っています。
「統一」という言葉は、肯定的表現として多くの人が受けとめるでしょう。ところが中沢さんと河合さんは、「曼荼羅の中心に座っている大日如来は、全体に号令を出して動かしていない」ことを指摘し「不思議な自律」に共鳴しているのですね。それが「量子論」にもつながるのです。そこで、「量子論に“統一”理論は存在するのか?」と、Copilotに質問してみました。その回答を最後に紹介し、今回のコーチング解説を終えることにします。
「曼荼羅」と「統一理論」
河合隼雄さんの「曼荼羅は調和しているけど統一していない」という言葉は、現代物理学の状況に非常に響きます。物理学は「すべてを一つの理論で説明する」ことを目指してきましたが、現実には異質な理論が並存し、調和しながら使われているのが現状です。量子力学と相対性理論は「曼荼羅的」に共存しており、完全な統一はまだ見えていません。この視点をコーチングに敷衍すると、「異質の調和」は現実的な力学であり、無理に一つにまとめる必要はないという理念に直結します。まさに「曼荼羅は統一しない」という比喩が生きてきますね。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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