あいまいなユングの「自己」は、「こころの様相」をうまく把握している!
『<心理療法コレクションⅢ>生と死の接点』は「自我」について、河合隼雄さんはユングがそれに加えて「自己(self)」という概念を提示したことを解説します。 自我が確立するためには、それはそれなりに統合性を持たねばならない...
『<心理療法コレクションⅢ>生と死の接点』は「自我」について、河合隼雄さんはユングがそれに加えて「自己(self)」という概念を提示したことを解説します。 自我が確立するためには、それはそれなりに統合性を持たねばならない...
『<心理療法コレクションⅢ>生と死の接点』の「古人の知恵」は、『論語』に続いて、ヒンドゥーの『四住期』を取り上げます。まずは、河合さんが学生期、家住期、林住期、遁世期の4つの期間の内容を説明する、最初の箇所のみを引用しま...
『<心理療法コレクションⅢ>生と死の接点』の「古人の知恵」の冒頭で、河合さんは『グリム童話』が、年老いることに対して、冷たい目を向けていることを語っています。その次には、「タルムード」の『箴言』のなかの「人生の年表」が、...
『<心理療法コレクションⅢ>生と死の接点』は「序説」のあと、「生と死の間」という大きな章のなかで、「1 ライフサイクル」「2 元型としての老若男女」「3 老いの神話学」「4 老夫婦の世界」「5 ファンタジーの世界」の5つ...
『<心理療法コレクションⅢ>生と死の接点』の「序説」で、河合さんはフロイト派のエリクソンがユングの考えを取り入れたことを語っています。 フロイト派のエリクソンがユングの考えも取り入れて、人生全体を視野に入れたライフサイク...
<心理療法コレクションシリーズ>は、Ⅰ~Ⅵの6冊が出版されています。これまで、当該シリーズを取り上げ、コーチングを語ってきました。ただこの6冊のうち、1冊だけは「CBLコーチング情報局」でテーマアップしていません。それが...
『<心理療法コレクションⅥ>心理療法入門』の第8章の最後で、河合隼雄さんは「個人のなかの社会」という項を設け、語ります。冒頭で河合さんは、「会社に新しく入社した女性社員が、職場の人間関係がうまくゆかず、仕事は面白くないの...
『<心理療法コレクションⅥ>心理療法入門』の第8章は、それぞれ独立したコラムを配置する、といった構成です。前回は「IT革命」でしたが。その次の見出しは「女性の生き方」です。とても難しいテーマですが、取り上げることにします...
『<心理療法コレクションⅥ>心理療法入門』は、河合隼雄さんの晩年の著作、講演をチョイスしたアンソロジーです。生成AIの登場に見られるように、テクノロジーに関しては、十数年前とは大きく変化しているように感じますが、河合さん...
今回のキーワード解説は、河合隼雄さんの『<心理療法コレクションⅥ>心理療法入門』第8章にある「新しい家族関係」を取り上げます。 他の心理療法家から聞いて、深く印象づけられたことがある。それは家庭内で暴力を振るう男子高校生...
『<心理療法コレクションⅥ>心理療法入門』は、河合隼雄さんの晩年の著作、講演をチョイスしたアンソロジーです。今回のキーワード解説は、その「第8章 個人と社会」の中の「イエの崩壊」を取り上げることにしましょう。冒頭で河合さ...
ユングの代表的業績の一つに「タイプ論」があります。敬愛していたフロイトから、まずアドラーが分かれ、その後で自分もフロイトから袂を分かち、それぞれ異なる学説を提起することになったのか… ユングは考えました。そしてユングは、...
河合隼雄さんは『<心理療法コレクションⅥ>心理療法入門』のなかで「こころの現象と因果律」という章を設け、冒頭で「不可解と思える人間のこころの現象に、原因―結果の連鎖を見出して、それを用いることによってこころの問題を解決し...
『<心理療法コレクションⅥ>心理療法入門』のなかの一節です。 人間はそれぞれ物語を生きようとしている、と最近ますます思うようになった。それは一人ひとりすべて異なり、ひとつとして同じものはない。そのような意味で、人間は全て...
『<心理療法コレクションⅥ>心理療法入門』のなかで、河合隼雄さんは、「物語」は「つなぐ」ことによって生まれてくることを語ります。 物語は、そもそも文と文を「つなぐ」ことによって出来上がる。これは多くの人の指摘していること...