フロイトの無意識とユングの無意識は何が違うのか?

フロイトとユングが「心…無意識と意識」をどのように捉えていたのか、図で示しながら解説してみましょう。

フロイトとユングは心、無意識と意識をどのように捉えていたか フロイトの図 ユングの図

フロイディアンの小此木啓吾さんとユンギアンの河合隼雄さんの対談である『フロイトとユング(第三文明社/1989年)』の一節を紹介します。

河合:フロイトの図式の変遷ね、非常に面白いですね。だんだん変わってくるでしょう。ユングは結局、自分では図式は全然書いていないんですね。後でわれわれとか弟子が勝手に図式を書いていますが。
小此木:その点、フロイトの場合には、もうはっきり自分で図を書いていますものね。
河合:それも変遷していますよね。
小此木:フロイトの場合、理論形式ということになると、最終的にメディカルな、あるいは神経学的な一つのモデルがあったし、脳の解剖学のようなものが前提にあったのです。

フロイトは無意識を下半分のスペースで描き、自我は一部無意識層を含め中央に大きなスペースを割いています。フロイトは、反社会的である「快楽原則」の無意識のエスを手なづける自我の「現実原則」に価値を置いているのですね。
他方、ユングの図を見ていただくと、自我は頂点の、まさに点でしかありません。意識のスペースもわずかです。

ユングは、心のほとんどは無意識で占められ、「個人的無意識」のさらに下層に「普遍的(集合的)無意識」が存在している、と言います。
ある統合失調症の患者が、太陽を見ながら頭を左右に動かしているので理由を尋ねると、「太陽からペニスが下がっており、頭を左右に動かすとそのペニスも同じように動き、それで風が吹く」と答えました。後にそれとまったく同じ記述を、ユングはギリシャ語の古い教典に見出すのです。ギリシャ語を読めない患者は、その教典を知るよしもありません。このことから、個人の生育に影響されない人類に埋め込まれた普遍的な無意識があることをユングは確信します。

無意識を「生命エネルギー」の源として、ポジティブな見解を提示したユングに対して、無意識は個人に固有なものであり、ネガティブに捉えるフロイトは、ユングの無意識を非科学的であるとして、拒絶します。

こうしてユングはフロイトのもとを去るのです。その後、統合失調症のような情態に陥り、長い時間を経てユングは元の世界に戻ってくるのですが、ユングはスピリチュアルな風情も湛えながら、心理学にとどまらずその思想は、世界に多大な影響を与えることになります。


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