「ありのまま」「あるがまま」でエリスとロジャーズはつながっていた!

論理療法―自己説得のサイコセラピー』の第20章でエリスは、「主な論理的思考法」を整理しています。その一つに次のような記述があります。

ぶらぶらと何もしないですむものならば、あるいは何の義務にも拘束されずに、“楽しく暮らす”ことができればそれが人間の最大の幸福である、とする考えには反論していくこと。何か熱中できるもの(あるいは人)を見つけるようにしていくこと。その場合、そうすることによって他人からの賛同が得られるからというのではなく、自分が本心からやりたいことを選ぶことが大切である。努力目標を選ぶに際しては、長期的な願望のある、やりがいのある企画を選んでほしい。勇気をふるって、冒険に身を投じ、怠情と闘い、率先して活動するような自己へと自ら方向転換していくことである。(292ページ)

エリスは、提唱するカウンセリング理論を「論理療法」と名付けました。「対話」を突き詰めた先にある「論理の流れ」を最も重視する、というエリスの思いが込められているからです。ただ、その著書『論理療法』の最後あたりになると、そのことを説明する言説が哲学的な色彩を帯びているようにも感じられます。
「勇気をふるって、冒険に身を投じ、怠情と闘い…」は実に熱いですね。

上記引用の続きです。

以上を要約しよう。それはいわれもなく必要もないのに他人を傷つけることのないように十分留意しつつ、一方ではどこまでも素直にありのままの自分自身であれ、ということにつきる。比較的短期間に、自分に最大限の充足を与えてくれるような活動にも、つまりどちらかといえば利己本位の活動にも精を出す一方で、自分以外の人々(あるいはものごと)にも積極的にかかわりをもっていかねばならない。そうすることによって、自分もまたそこから喜びを享受できるのであるから。

CBLコーチング情報局では、コーチングに関するさまざまなキーワードを解説しています。上記の「素直にありのままの自分」は、その中でも最重要な言葉であると感じられます。ロジャーズは、その状態を「自己一致」と捉えました。ロジャーズはマズローとともに人間性心理学を代表する心理学者であり、一方のエリスは、認知行動療法の分野を築いた人物としてカテゴライズされています。ただし分野は違えど、「ありのまま」「あるがまま」という言葉で両者はつながっていることに気づかされますね。


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