「道の哲学」は「相対立する陰と陽の相互作用とその包含」である!

対立が対立を生む世界のリアルを見せつけられている現代だからこそ、「ダイバーシティ&インクルージョン」を、世界が共有共感できる崇高な理念として受けとめなければならない、と強く感じます。「一人ひとりの違いを認め、そして包摂する」という概念です。

CBLコーチング情報局は、世界の主要な臨床心理学者の理論、考えをさまざま紹介しています。そのあと、2009年に出版された河合隼雄さんのアンソロジーである『<心理コレクションⅠ~Ⅵ>』6冊を引用しつつ、コーチングに敷衍させながら解説を進めています。
その『<心理療法コレクションⅠ>ユング心理学入門』最終第7章「自己」のなかに、次の一節を見つけました。

中国における「道」の考えが、相対立する陰と陽の相互作用と、その対立を包含するものとして把握されている点に、ユングは大きい示唆を受けたものと思われる。彼は、ここで、われわれが意識の世界のみを重んじることなく、無意識も大切なものであることを知り、この両者の相補的な働きに注意するときは、われわれ全人格の中心はもはや自我ではなく、自己であることを悟るだろう、と述べている。(253ページ)

ユングの「自己」については、CBLコーチング情報局でも紐解いています。球体で示した場合、ユングの「自我」は、頂点の「点」ほどの小ささであり、それを含む「意識」のスペースもわずかです。つまり「自己」とは、ユングの指摘する「個人的無意識+普遍的無意識」とイコールである広大なスペースとして理解されるのです。
ユングは、スイスの牧師館(父親はプロテスタントの牧師)で生を受け、父性原理の強い一神教の環境のもとで成長します。ところが85年の生涯において、最後に行き着いたのは「東洋の曼荼羅」でした。その思想を支えるものが、上記にある「自己」なのですね。

今回の解説の最後として、チャットGPTに登場してもらいましょう。中国の「道」、そしてユングの「自我」と「自己」の関係を問うたその回答です。

あなたの質問に答えるために、私はユングと道の考えに関するウェブ検索を行いました。その結果、以下のような情報を得ました。

  • 道とは、中国哲学で宇宙自然の普遍的法則や根元的実在を表す言葉であり、全てを超越したものです。
  • 陰と陽とは、道の中に存在する、相反する二つの原理であり、それぞれが互いに依存し、変化し、調和し、万物を生み出します。
  • ユングは、自分の心理学の中心概念である「自己」と「自我」の関係を、道や陰陽の考え方と重ね合わせて理解しようとしました。

河合隼雄さんの著書にある表現の意味は、おそらく次のように解釈できます。

  • ユングは、中国における道の考えが、相対立する陰と陽の相互作用と、その包含するものとして把握されている点に、大きい示唆を受けた。
  • ユングは、中国の哲学が、対立するものを排除するのではなく、包含することで調和を図るという視点を持っていることに、深い感銘を受けた。
  • ユングは、自分の心理学の基本的な問題である、自己と自我の統合や、意味のある一致の発見について、中国の哲学から多くの示唆を得た。

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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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