人が自分を持て余す最たる状態は「感情に振り回されるコト」だと思います。『論理療法―自己説得のサイコセラピー』の一節を紹介します。
人はできるだけ正直に、正確に、自分の基本的な感情のありようを認識するべきである。ある一定の場面において、自分の感情の本当の姿…… 愛? 憎しみ? 冷淡? 怒り? 強い決意? 不安? 心配? 安心?…… 本当の姿が何であるのか、どうすれば分かるのだろう? それにはまず、自分の感情がどのようなものであれ、そういう感情をもつ自分であることを率直に受け入れることである。さらに感情の“善し悪し”と、自己の本質の“善し悪し”とをはっきりと区別することである。(40ページ)
CBLコーチング情報局では、コーチングに関する多彩なキーワードを取り上げ、多面的に解説しています。今日のコーチングの形成に影響を与えた心理学者(主として臨床心理学)も多く登場しています。そこで改めて考えてみました。
表現は違えど、すべての識者が共通して語っている概念……「人が人として健全であるのは、どのような状態を語っているのか?」についてです。
それは「ありのまま・あるがまま・自己が一致している、という状態である!」に思い至っています。
エリスは、「自分の感情がどのようなものであれ、そういう感情をもつ自分であることを率直に受け入れることである」と語り、「どこまでも素直にありのままの自分自身であれ」、と説きます。
ユング、アドラー、ロジャーズ、フランクル、パールズ… も突き詰めていくと、「その状態」こそ、人が人であることの「究極的な理想」であると言っているのです。
ここから俯瞰して捉えてみましょう。彼らは心理学者であり、その考えは「理論」として創始され、提唱されました。確かに精緻な構成であることが理解できます。
その「精緻さ」は、各人の個性もあって違いが見出せます。その考えに影響された弟子たち、そして共感者によるグループが形成されていきます。そうして、それぞれが「学派」として認知され、定着していくのです。
すべての人が受容し共有できる「究極的な理想」は一致しています。ただし提唱者も私たち一人ひとりも個性的です。だからこそ、その「境地」に至る道筋は、さまざまあってしかるべきであるし、それぞれの提唱理論はすべて有効なのです。
今回のキーワード解説は「メタ認知」でアプローチしてみました。コーチングは自由です。改めてコーチングとは「ダイバーシティ&インクルージョン」を体現するものである、と実感できますね。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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