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(河合)
…… 次、行きましょう。これはね、空の世界なんです。[写真4参照]
(中沢)
星ですね。
(河合)
星座を置く人は珍しいですけどね。ここにクライアント自身が空を見ている。その空に、亡くなった父の星があります。実はお父さんは、三歳のときに亡くなって、お父さんを全く記憶していない。お父さんがいないですから、小さいときから、ものすごく怖がりだったんです。何かあると、警察官につかまるんじゃないかとか、びくびく生きてた。お父さんというものが、自分の心の支えにまったくならなかったけども、ここで自分は父親の星を見つけたし、一人ではあんまり寂しいのですのでといって、男の人を横に置くんです。……
([写真参照]については、著作権の関係で紹介できないことをご了解ください)
河合隼雄さんと中沢新一さんの『ブッダの夢』の第3章「箱庭療法の宗教性」を取り上げてのコーチング解説を続けています。
前回の解説の最後で、「次回も刻々と変化していく、箱庭療法のクライアントについて、語ってみようと思います」、とコメントしました。宗教学者の中沢さんに「箱庭療法」の流れを、きめ細かく河合さんは説明します。
河合さんは、実際のクライアントに対して、このような解釈は告げません(一切といってもよいでしょう)。こうして河合さんの「解釈」を、私たちも知ることが出来るのは、宗教学者である中沢さんが「箱庭療法についての講義を受けたい」と、スタートした対談だからなのですね。
河合さんは、クライアントに深く寄り添っています。河合さんは臨床心理学の世界における泰斗ですが、さらにリベラルアーツを極めた人です。それを感じたクライアントは、河合さんに全てを委ねることができる。歩んできた人生を通じて形成された「私の物語」を、河合さんに開示することができる(他者にはじめて語る内容も含まれているでしょう)。
河合さんについて多くの紙幅を使い、語り続ける目的は「ここにある!」ということです。私たちプロコーチが目指したい一つの境地です。
冒頭の引用に、クライアントは「男の人を横に置くんです」、とあります。さて、その「男の人」は誰なのでしょうか? 引用の続きです。
この人は何も言わないけれども、まあ、セラピストです。僕だろうということが想像がつくわけです。僕の感じでは、なんか自分の運命というか。それから、死んだお父さんというだけでなくて、もっと父なるものというか。電線の流れもそうですけど。そういう非常に高い次元のものとのコンタクトを得ようとするときに、やっぱり自分一人じゃなくて、治療者も一緒にという、そういう感じだったと思います。……
修羅場をくぐってきた会社経営者が、「自己実現」を迫られたとき、私たちコーチがそこに居ることが出来れば、素晴らしいですね。私たちエグゼクティブコーチは、会社経営者であるクライアントと一緒に考え、伴走する存在ですから。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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