コーチングに関するキーワード解説で、これまで稲盛和夫さんの「経営理念」を紹介してきました。今回のキーワードは「巨人の肩の上」です。
「ユダヤ教の聖典」を解説した次の一節に、その意味が見出せます。
博識な賢者にかく問う者があった。「先人は我々自身よりも賢明であったことを我々は認める一方で、先人の見解を批判し、しばしば否定し、真実は我々とともにこそあると主張する。これ如何に。」
賢者答えて曰く、「矮人と巨人、いずれが遠くまで見渡せるか。無論、目が矮人よりも高くに位置する巨人である。しかし矮人が巨人の肩の上に乗せられたならば、いずれが遠くまで見渡せるか。 … つまり我々もまた、巨人の肩にまたがった矮人である。我々は彼らの知識から学び、さらに先へと進む。彼らの知識により我々はより多くを学び、言うべきことを言えるようになるが、これは我々が彼らよりも優れているからではない。」
「巨人の肩の上」は優れたメタファーとして、今日まで伝えられてきました。メタファーの意味はWikipediaで次のように説明されています。
言語においては物事のある側面をより具体的なイメージを喚起する言葉で置き換え、簡潔に表現する機能をもつ。わざわざ比喩であることを示す語や形式を用いている直喩よりも洗練されたものと見なされている。
私たちは天才とされる人が現れた時、そのオリジナリティに感服します。ただこのオリジナリティとされるものも、過去から連綿と重ねられてきた知見の集積があったからこそ、それが世に表れたわけです。リフレーミングの視点を私たちに届けてくれるのが「巨人の肩の上」に乗せられている、というメタファーです。
すぐれた発明家、芸術家とは、常人には見えていない「巨人」が、幻ではなく、はっきりとした輪郭で目の前に立ってくれていることを鋭敏なセンサーで感知できる人たちなのでしょう。
私たちは「巨人の肩の上に立つ」からこそ成長し続けることができる… そのことを改めてかみしめたいと思います。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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