人はともすれば「〇〇しなければならない」という、「ねばならない」にとらわれてしまいます。コーチングは、その本質に迫るために、この「ねばならない」から自由になり、何事も自然体で受けとめられることを目指します。
ところが、このことを過剰に意識してしまうと、「“ねばならない”を意識しないように“しなければならない”」と、「ねばならない」のスプロールに陥ってしまいます。
特に「傾聴のスキル」は、それを習得するにあたって、まず「我慢して聴く」という感覚から始める人も多く、スキル修得に至るイメージがなかなかつかめないのも現実です。
コーチングの「傾聴」は、カウンセリングと異なり、パフォーマンス向上を願う人への気づきを促すために、次のスキルである「質問」も重要になってきます。そのため「真の傾聴」から離れていってしまう、ということも生じてしまいます。
今回はこの誤解の背景について、「質問」との関係にもふれながら解説してみましょう。
人から相談を受けたりすると…
意見を言わなければいけない、という気持ちにとらわれることはありませんか?
良いアドバイスをしなければいけない、という思いが強くなることはありませんか?
意見を言わないと、相手の要求を受け入れることになる、と思っていませんか?
聞き手である自分が答えを見つけなければならない、と感じていませんか?
これらはすべて「思い込み」や「誤解」です。
もちろんアドバイスが必要な時やアドバイスを受けたい時もありますが、まずはしっかりと聴いてほしいのです。例えば会社のシーンにおいて、上司に求められることは、部下に対して、批判や評価や否定の気持ちを持たず、心をニュートラル(中立)にして、まずは全身で受けとめてあげることです。
上司の前でふざけている新入社員がいるとします。
左側の上司は、「新入社員のくせに上司をからかうなんてけしからん」と、新入社員が上司の前でふざけることは良くない、という認識を持って不快な思いや、怒りの感情を抱いています。
一方、もう片方の右側の上司は、「明るい新入社員が入ってきたなぁ~面白い」と、彼は明朗な性格だという認識を持って、面白い、楽しい、という感情を抱いています。
このことからも、良い、悪いというのは、私たちの認識の仕方にあるのです。認識は誤解と表裏です。コーチングの「傾聴」に当たっては、まずこのことをしっかりと受けとめることが求められます。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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