スッと相手と“同じ力”になれるのが、専門職としての“プロコーチの力”!
(中沢)……この世界がもうぐちゃぐちゃで、不合理なものに覆われてしまったので、ラチオが欲しいというのでしょうが、それはちょっと違うんじゃないか。むしろありとあらゆるものが、むしろ有理数でできちゃっているんじゃないだろうか...
(中沢)……この世界がもうぐちゃぐちゃで、不合理なものに覆われてしまったので、ラチオが欲しいというのでしょうが、それはちょっと違うんじゃないか。むしろありとあらゆるものが、むしろ有理数でできちゃっているんじゃないだろうか...
(中沢)文化というのは、どの文化でも、ある美を実現する瞬間ってあります。美というのは、やっぱりさっき言った黄金数じゃないですけど、なんか特別な無理数を発見するんだと思うんです。 引用は、河合隼雄さんと中沢新一さんの対談を...
前回の解説の最後で、「次回は、“美”とコーチングについて考えてみようと思います。」とコメントしています。実はこの言葉には具体的なイメージがあったのですね。伊藤若冲です。 弊社(株)コーチビジネス研究所は、志を持つ経営者と...
(中沢)……僕にアメリカ人のカメラマンの友達がいて、日本の美を主題にいろいろ撮っています。彼はたしかに日本の美らしい美も撮っています。田植えのときの、きれいな伝統の飾り物を撮ったり、舞妓さんの姿やお刺身を撮っちゃったりし...
(中沢)仏教に関して言えば、鈴木大拙の『日本的霊性』(岩波文庫)、あの本は僕はもう一回、ちゃんと日本人みんなが読んでもらいたいぐらいすごい本だなと思います。そこでは禅と浄土真宗のことが取り上げられていますけど、べつに禅宗...
(河合)……あ、こんなこと先に書いてたやつがおるというんで、急に本が売れ出すわけですね。それでも、僕が欧米のユング派の人と会っていると、いま言われたように、あちらの人の言葉に対する尊敬というか、信頼感というのはすごいと思...
…… 言葉でつくられた意識の世界は水に描いた絵みたいなもので、書いたそばから消えていく、というような教えです。言葉でつくられた意識の世界は水に描いた絵みたいなものだ、それは水が流れていくように変化して、もとの形はなくなっ...
…… ところが、近代医学はやっぱり大したもんですね。切ったらなくなるとか、この薬を飲めば化膿は防げるとか、これはこれではっきり方法を持っている。それと違う方法があるのだが、それにも同じ方法論を適用するので困るのです。みん...
学生の頃、哲学の本とか人類学の本なんかに関心を持って、構造主義を勉強し始めたら、これはまったく仏教とつながるのではないかって僕は思ったんです。レヴィ・ストロースの本を読んだ時。わあっ、この人、仏教徒だと思ったし、それから...
…… 禅の悟りというのは、卵の中に雛がいるようなもので、雛が、もう孵化しようとしようかというときに、中から黄色い嘴で、卵をツンツンツンツンとやるんです。そうすると、その気配を察知した親鳥が、上からツンツンツンって硬い嘴で...
すぐに答えの出ない問題を稠密に濃密に考え続ける。確かにこれはしんどい作業。苦しいけれども、そこからしか新しい知性は生まれてこない。これは政治家の仕事とすごく似ている。よく分からない問題で、いろんな人の声や意見も聴いて考え...
哲学はまた、論文を書くことでもない。プラトンやパスカル、ニーチェも論文を書いたわけではない。三つめは、一人で考えるのではない、コミュニケーションが哲学の思考には必要だ。対話するなかで別の視点に気づき、新たな方向が見つかる...
研究と哲学とは違う。哲学の原点に帰れと問題提起した。まず、学者が頭の中で考え出すものではない。介護や教育の現場に行き、人びとが生きる上で何を大切にしてきたのか、その哲学をくみ取ることが必要だ。(日本経済新聞11月6日31...
しかし、頼みの哲学の方も閉じこもりがちで、細分化が進んで『カントにおける何々』といった『哲学・学』が主流を占めている。90年代には大阪大学で『臨床哲学』の運動を始めたのには、そうした状況を変えたいという想いがあった。(日...
時代を見通すには、それぞれの学問の根本に哲学がないといけないが、実際にはそうなってはいない。例えば医学部では病とは何か、治すとはどういうことかを根本から考えるべきなのに、その議論は哲学科に任せてきた。政治や経済、芸術表現...