メロスの信実は「友は私を信じているということを私は信じている」だった!
河合隼雄さんの『大人の友情』の8番目のテーマは、「裏切り」です。28話からの4話で構成されたエッセイは、臨床心理学者である河合さんの真骨頂が感じられる内容となっています。最初のエッセイタイトルは「信義を守る」です。有名な...
河合隼雄さんの『大人の友情』の8番目のテーマは、「裏切り」です。28話からの4話で構成されたエッセイは、臨床心理学者である河合さんの真骨頂が感じられる内容となっています。最初のエッセイタイトルは「信義を守る」です。有名な...
「碁に凝ると親の死目に逢わぬ」という諺がある… から、『大人の友情』の7番目のテーマ「碁がたき、ポンユー」はスタートしています。その最後である4話のタイトルは「碁がたきの味」です。これまでの3話では「碁がたき」という言葉...
河合隼雄さんの『大人の友情』の26話は、7番目のテーマである、「碁がたき、ポンユー」の3話目である「家族とゲーム」です。「家族関係は崇高な“仕事”である!」と、捉える河合さんですから、このエッセイも「家族とは?」の解明に...
河合隼雄さんの『大人の友情』の25話は、7番目のテーマである、「碁がたき、ポンユー」の2話目である「悪口の応酬」です。前話は『広辞苑』ではじまり『広辞苑』で終わっています。河合さんは、麻雀というゲームを通じて「お互いに気...
河合隼雄さんの『大人の友情』の24話は、7番目のテーマである、「碁がたき、ポンユー」の、1話目のエッセイ「親の死目に逢わぬ」です。テーマのタイトルに「碁」と「ポンユー」とあるように、碁やマージャンといった趣味を取り上げる...
河合隼雄さんの『大人の友情』の23話は、6番目のテーマである、「つきあい」は難しい、の完結編となる「つながり」の多様性、です。前話の「つきあいはうっとうしい」で終わってしまうと、「つきあい」はネガティブという結論になりま...
河合隼雄さんの『大人の友情』の22話は、6番目のテーマである、「つきあい」は難しい、の3話目「欧米の社交」です。一つ前のエッセイでは「つきあいはうっとうしい」をタイトルにし、日本文化の「一心同体」性を、欧米と比較しながら...
河合隼雄さんの『大人の友情』の21話は、6番目のテーマである、「つきあい」は難しい、の2話目「つきあいはうっとうしい」です。1話目で、「つきあい」という言葉にこめられた意味を「義務感」として象徴化させた河合さんは、どのよ...
河合隼雄さんの『大人の友情』の20話目から、12の大きなカテゴリーで構成された6番目のテーマ、「つきあい」は難しい、に移行します。一つ前の「友人の死」という、重いテーマから変わって、今回は「つきあい」という言葉の意味を徹...
河合隼雄さんの『大人の友情』の17話目から、12の大きなカテゴリーで構成された5番目のテーマ「友人の死」に移行します。河合さんが亡くなれた2年後の、2009年5月から2010年3月にかけて、河合さんの業績(学術系出版物)...
河合隼雄さんの『大人の友情』の16話目のタイトルは「一人立ちの友情」です。内容は、13話~15話を振り返り、総括しています。このエッセイは、次の言葉から始まります。 既にあげた中学生の友人関係のように、それによって互いが...
河合隼雄さんの『大人の友情』の15話目のタイトルは「一心同体の危険」です。これは、大きなテーマである「友人の出世を喜べるか」のなかに含まれるエッセイですが、「一心同体」という言葉について、河合さんは余程こだわりがあるので...
河合隼雄さんの『大人の友情』の大きな4番目のテーマである「友人の出世を喜べるか」の2話目は「友が憂いに我は泣く」です。前半で、「『源氏物語』には友情についてのいろいろなエピソードがある」と触れ、都落ちし、明石に身を引いて...
河合隼雄さんの『大人の友情』の13話目から、12の大きなカテゴリーで構成された4番目のテーマ「友人の出世を喜べるか」に移行します。一つ前は「男女間に友情は成立するか」でした。「性愛と友情の関係」を、分析し終えた河合さんの...
河合隼雄さんの『大人の友情』の「男女の友情は成立するか」は、いよいよ「起承転結」の「結」を迎えます。「異性間の友情」をタイトルとして、離婚した夫婦の間に生じる「大人の素敵な関係」から、河合さんの語りがスタートします。 夫...