アドラーとロジャーズの理論は「有機体」によってつながっている!

アドラーの「全体論」は「有機的」というワードで説明することができます。

人間は分割できない統一体であり、意識と無意識、精神と肉体といった二分法ではなく、身体の各部分が有機的に関わり合い、調節され、それが行動、態度として表出するというのです。「ぼんやりと浮かぶ目標」「ほぼ自然に行われます」という言葉をアドラーは用いるのですね。

有機的、有機体というワードは、今日さまざまな場面で使われます。CBLコーチング情報局では、「組織の本質とは?」というキーワード解説で、その定義から書き起こしています。その中で「有機体」について、次のようにコメントしました。

「環境に適応して生存する生き物全般」のことです。そこには「統一」という表現が使われます。各要素が「生きる」という根源的な目的に向かって、バラバラではなくそれぞれに与えられた機能を的確に満たしていく、というニュアンスが込められています。がん細胞を想定すると、各細胞がその役割を正しく分担して活動することがいかに重要であるかが理解できますね。

「有機体」を自らの理論を打ち立てるうえで積極的に用いたのは、ロジャーズです。

私は結局、価値の普遍性の問題に戻ってきたようである。「そこにある」(out there)普遍的な価値とか、ある集団…哲学者や支配者、聖職者から押しつけられた普遍的な価値体系ではなく、人間としての普遍的な価値方向が、人間有機体の体験過程のなかからあらわれるという可能性を私たちはもっているのである。

アドラーは1907年に、『organ inferiority(1907年)』を発表します。その著書の日本語訳は『器官劣等性の研究』です。「特定の臓器が欠損するなどするとそれを補おうとする機能が働く」という内容です。生物学的な基本機能を心理学的な観点に置き換えて述べる展開です。アドラーが打ち立てた「個人心理学」は、生物学的な原理がそのベースにあるのです。

生物に等しく備わっている機能として「ホメオスタシス」があります。「恒常性維持」と訳されます。これは、生物の内部環境を一定に保つために、身体の各部分が有機的に関係しあって調節されている状態です。
アドラーの理論、そしてロジャーズの理論は、「有機体」という重要なキーワードによって、つながっていることが理解できますね。


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