「成人発達理論」は、ハーバード大学教育大学院教授のロバート・キーガンが提唱した発達に関する理論です。
発達心理学は、広範な体系をもつ心理学の中にあって、大きなウエイトを占める分野ですが、フロイト、ピアジェ、そしてエリクソンの「心理社会的発達論」など、外面的にも認識可能な青年期以前の年代を研究対象とした理論に偏っているのが実態です。
「成人発達理論」が注目され、多くの企業・組織が、その理論を踏まえたモチベーション施策や人事マネジメントに取り入れているのは、そのような背景があるからです。
さて今回は、渋沢栄一が100年以上前に「勉強の心を失ってしまえばその人は進歩や成長がおぼつかなくなる」と語った内容を紹介します。『論語と算盤』の中の一節です。
渋沢栄一のこの言葉は、「生涯学習によって成人も発達し続ける」と解釈できるので、まさに「成人発達理論」を裏付けるエビデンスの一つですね。
私は今年(大正2・1913)でもはや74歳になる老人であるため、ここ数年来はなるべく雑務を避けるようにしている。しかし、だからといってまったくヒマになるわけにもいかず、自分で作った銀行は今でもその面倒を見ている。
このように年老いてからや、逆に青年のうちでも、勉強の心を失ってしまえばその人は進歩や成長がおぼつかなくなる。と同時に、そんな勉強をしない国民によって支えられる国家は、繫栄や発達もやはりできなくなる。
私も普段から、勉強家であろうと努めている。実際に一日も職務を怠ることがない。毎朝、7時少し前に起きて、来訪者に面会するよう努めている。どんなに多くても時間の許す限り、ほとんど面会することにしている。
そして渋沢栄一は、「怠けた結果はやはり怠けること」とユニークな自説を語ります。
一日怠けてしまえば最後まで怠けてしまうもの、怠けていて好結果が生まれることなど決してないのだ。
たとえば、座っていれば立って働くより楽なようだが、長い時間になると膝が痛んでくる。それでは寝ころぶと楽になるかと思うと、これも長くなると腰が痛くなってくる。怠けた結果はやはり怠けることであり、それがますますはなはだしくなるのがオチなのだ。だからこそ、人は良い習慣を身につけなければならない。勤勉や努力の習慣が必要なのだ。
最後は「よい習慣」の意義につながりました。
習慣とはクセとなった状態です。当初はストレスであっても、毎日取り組むことで、自然と精神・身体が動くようになりストレスも減じてきます。いつのまにか「そのことをやっていないとストレスになる」という逆転現象となります。
「習慣」とは実に奥深いテーマですね。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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