「エンカウンター・グループ」はグループ・ダイナミクスの視点で捉えられる!

私は、ある特定の行動に対しては、個々人とまともに対決して(confront)いこうとしている。「どうもあなたがそのようにペラペラしゃべるのは嫌です。私には、あなたは同じことを3回も4回も繰り返しているように思われます。伝えたいことを話し終えたら、そこで止めてほしいのです」、「私には、あなたは変てこなパテみたいに見えます。誰かがあなたに近づくと、ペコンとひっこみますが、まるで誰にも触れられなかったみたいに、すぐにまた元どおりにもどってしまいますね」

CBLコーチング情報局では、カール・ロジャーズについて多くのキーワードで解説しています。「冒頭の“私”も実はロジャーズです」と、教えられると驚かれるのではないでしょうか?
「ロジャーズの3原則」とは、1.自己一致、2.無条件の肯定的配慮 3.共感的理解、であり、「矛盾するのでは?」と感じられるかもしれません。結論を申し上げると「矛盾していない」のです。

この発言は『ロジャーズ選集~厳選33論文(下)』の中で、「別の時点では勇気をもって私自身の新しい側面をさらけ出すという冒険をしていこうと思うのである」について、説明した箇所です。

ロジャーズは、「私は自分の怒りを感じたり、それを表現するのが遅れてしまうことが多い」と自己分析しています。
このことを受けとめたうえで、2回のエンカウンター・グループでの経験を語ります。1度はそのセッション内では自分の怒りに気づかず、夜半にそれを感じ、翌朝に表明したこと。もう一つはセッションで気づくことができ、そのセッションのなかで怒りを表明できたこと。いずれのセッションも「真実のコミュニケーションが発展し、関係が深まり、徐々にお互いに対する純粋な好意を持つことができるようになった」、とロジャーズは述べています。

それにしても上記のロジャーズの感情表出は激しいですね。ただ、“言葉そのもの”に注目していただきたいのですが、ロジャーズは“自分の感情”を表明しています。
一方、ロジャーズが「促進的でない」と指摘するのは、“他のメンバーに対して断定的、診断的な物言い”なのです。冷たさ、残酷な態度もそれに付随しています。つまり他者を批評、ジャッジメントしており、ロジャーズのスタンスとは異なるのですね。

1対1のカウンセリングの場合、ロジャーズは「自分の感情」をフィードバックしますが、その表現は基本的にアグレッシブではありません。ところがグループになるとロジャーズは、その感情を“素直にぶつけること”に挑戦しているのです。

なぜかというと、ロジャーズが「エンカウンター・グループ」を信頼しているからです。グループそのものが有機体であり、ロジャーズもそのなかの一員としての存在であり、1対1のカウンセリングのように、クライエントのすべてを一人のセラピスト、カウンセラーがまるごと引き受けるのとは違うことを、ロジャーズは見出したのですね。

人が集まるグループにおいて、人はグルーブから影響を受け、同時にグループに対しても影響を及ぼす存在です。この集団特性が、社会心理学でいうところのグループ・ダイナミクスです。エグゼクティブコーチは「組織の活性化」「レジリエンスを発揮できる組織」といったテーマで、講演やグループセッションを依頼されることがあります。
ロジャーズのエンカウンター・グループは、その視点が盛り込まれていることに意義が見出せるのです。


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