「抽象と具体のスキル」とは?

コーチングの質問のスキルに、「チャンクダウンとチャンクアップ」があります。エグゼクティブコーチングでも、そのスキルは活用されますが、より高次に捉える視点としての「抽象と具体のスキル」を紹介しましょう。

広辞苑では次のように定義されています。

抽象…事物または表象の或る側面・性質を抽(ぬ)き離して把握する心理的作用
具体…全体を具備すること、個体が特殊な形態・性質を具備すること

つまり、特徴や属性といったものごとの要素に着目し、複数である対象をひとつのモノとして表現することが抽象であり、他方、グループ化を離れてあくまでも実体として把握するのが具体と説明できます。

たとえば「犬とは?」と尋ねられた場合を考えてみてください。
柴犬が大好きで飼っている愛犬の名前が「しばちゃん」だとしたら、「しばちゃん」そのものの映像が浮かんでくるかもしれません。それは具体です。
ところが、そもそも犬が嫌いで、特定の犬種が思い浮かばない人がいるかもしれません。狼をはじめ、とりあえずいくつかの「犬っぽいもの」をイメージし、「猫とかではない人間にもっとも従順な動物」と言葉にした場合は、抽象といえます。

この視点の違いは、コーチングセッションで役立ちます。クライアントが考える際に、何に焦点を当てているのか? そして何に気づいていないのか?
アイデアを引き出す場合に、目的と手段を分けて捉える、階層化させることで思考が整理できる、という流れです。

スポーツを考えてみましょう。野球、サッカー、バレーボール、テニス… といった競技がイメージされるかもしれません。一つひとつは具体です。ただこれらはすべて球技であり、スポーツというさらに大きな抽象でとらえた概念のなかの、ひとつのグループであり、ひとつの抽象です。

ですから「球を用いないスポーツは…」と、視点を変えていく。このような思考の鍛錬を繰り返すうちに、抽象と具体の深化、あるいは、カテゴリーの枠を超えた。新たな抽象、そして具体が見えてくるかもしれません。

エグゼクティブ層は、会社を発展させていくことが使命であり、常にそのことを考えています。「抽象と具体」を、セッションの中に組み込み、エグゼクティブであるクライアントと共に考えていくことで、新しい展望が拓けていく可能性が高まります。


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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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