「蝶と蛾はどちらが好きですか?」と質問されたら、何と答えますか?
河合隼雄さんと吉本ばななさんの『なるほどの対話』第2章「往復書簡」を取り上げる3回目です。前回は、ばななさんから河合さんへの25の質問のうち、選りすぐりの7つを紹介しています。そこで今回は、河合さんがばななさんへの8つの...
河合隼雄さんと吉本ばななさんの『なるほどの対話』第2章「往復書簡」を取り上げる3回目です。前回は、ばななさんから河合さんへの25の質問のうち、選りすぐりの7つを紹介しています。そこで今回は、河合さんがばななさんへの8つの...
河合隼雄さんと吉本ばななさんの『なるほどの対話』第2章「往復書簡」を取り上げる2回目です。前回は最後のところで、次のようにコメントしました。 ばななさんは河合さんに、25の質問を繰り出します。河合さんは、「あまりうまくは...
…… だいたい、私の知っている全ての人が河合先生を好きです。そして尊敬しています。だから会えるだけでも満足してしまう、それが私の正直な気持ちで、たとえ全身でぶつかっていってもまったくかないません。河合先生の歳になったとき...
『なるほどの対話』は3章構成です。第1章(9~132ページ)は15の見出し、第3章(153~298ページ)は14の見出しが挟まれています。ところが第2章(133~152ページ)は… 対談ではなく「往復書簡」なのですね。ば...
(吉本)何もしなくても、仕事についていなくても、人びとをこんなに幸せにしている人たちがたくさんたくさんいるのに……。そういう人たちが生きていきやすい世の中になるといいですね。みんな真面目だから病気になっちゃうという側面は...
(河合)とにかく日本には、おせっかいが多い。それは、「創造する」作業にとって、ものすごくマイナスなんですよ。創造する人は、その世界にいないとダメなのに、そこへガヤガヤと手や足を突っ込んでくるわけやからね。そういったことか...
(吉本)イメージとしては内気な感じで、一人っ子っぽいというか、マイペースな気ままな感じで。で、道であの人に会ったら、普通の陽気なつとめ人には見えないですよね。やっぱり何か職人っぽいというか、何をしている人だろう? と思う...
(河合)ばななさんも、そういうつらい少女時代を送られたわけですね……。(吉本)いまもです、いまも(笑)。(河合)それは、基本的に自分を取り巻くものは変わっていないということですか?(吉本)うーん、そうでしょうねえ。それが...
(河合)…… で、ぼくらは、そういう人に教えるわけです、「『よう降りますなあ』言われたら、『よう降りますなあ』って同じことを言ったらええんや」とね。別に何も構わないことを言いなさいと。で、そんなところから勉強してもらって...
(吉本)小学校でも中学校でも、世間話ができなかったんです。よくあるような話が。「いい天気ですね」とか、「お天気って好きですか」とか。できないから、たとえも出せやしない(笑)。(河合)本当やね(笑)。(吉本)「お茶とコーヒ...
(河合)難しいのは、そのしがらみの方を不問にしながら、みんな頭でいいシステムを考えようとするでしょ。(吉本)そうでしょうね。(河合)でも、頭で考えたいいシステムというのは、まず機能しない。それで、「おかしい、おかしい」と...
(河合)先ほど吉本さんがおっしゃった、エネルギーの75パーセントを費やして逃れようとしている「しがらみ」とは、どういうものなんですか。(吉本)私の場合は、本当に特殊な例だと思いますけど、海外に行くと、そこの社会には作家に...
(河合)日本風のしがらみが切れて、欧米風の関係も持っていない。となると、まったく「関係」がなくなってしまう。欧米の人は欧米の人間関係をちゃんと持っているでしょ。あれが日本人にはわからない。その谷間に沈んでむちゃくちゃにな...
(吉本)そう、今日はそのことを河合先生はどう思っていらっしゃるのか、もうちょっと深く訊こうと思って。(河合)それでも、どうでしょうねえ。そうは言っても、ほんっとにしがらみがなくなったら急に寂しくなりませんか。どうやろ。(...
(河合)ぼくは、だいたい小さいときから舞台の上に立つのが好きやったからね。不思議なんだけど、ぼくの家は代々百姓ですからね。(吉本)それって持って生まれたものなんでしょうか? 向き不向きっていうか。遺伝のような。(河合)あ...