「気の済むようにやってくれや」…父の言葉を受け、とてもピュアな「供養」が語られます
吉本家のお墓は、京王線「明大前」の築地本願寺和田堀廟所にある。築地本願寺“墓所部”のような扱いで、ちゃんと佃門専用の区画が設けられている。墓石は私ですら、いまだに見落として迷うくらい小さくて、そっけない。 「戦後思想界の...
吉本家のお墓は、京王線「明大前」の築地本願寺和田堀廟所にある。築地本願寺“墓所部”のような扱いで、ちゃんと佃門専用の区画が設けられている。墓石は私ですら、いまだに見落として迷うくらい小さくて、そっけない。 「戦後思想界の...
父が「今夜がヤマだ」と医師に告げられた夜、私は〆切を抱えていたので、知人の通信社の人たちと、病院の近所で軽く一杯やり、「仮眠した後仕事するから」と、8時頃家に帰った。深夜1時過ぎ、私は「猫巡回」と称して何があっても、10...
父の絶望は深かった。机やキッチンのテーブルで、ぼんやり考え込む日々が続いた。実際自殺することも頭をよぎったと、何かのインタビューにあったが、父は絶対そんなことをするキャラではない。転んでもただでは起きないタイプだ。必ず自...
「何か善いことをしているというときは、ちょっと悪いことをしている、と思うぐらいがちょうどいいんだぜ」というのは、父の言葉だったと思うが、もちろんそれは電車でお年寄りに席を譲ったり、重い荷物を持ってあげたりする行為を指して...
ところがその後、思いもよらなかった事態に見舞われた。昨日のニュースを見て、“心配した”読者の方々が、続々と宿に訪れてきたのだ。宿の若旦那は、その都度うちの部屋に、ロビーに通しても良い人なのか、確認を取ってくるが、私など会...
8月がやってくる。イメージすることは、人それぞれ違うだろう。近年の異常な酷暑、宿題にうなされた夏休み、終戦の8月。しかし、私にとっての8月は、1996年の8月だ。ご存じ父が、西伊豆の海で溺れた夏だ。 前回まで、吉本隆明さ...
(編集者)お母さんが怖い怖いっていうのは、お母さんがすごく鬼気迫る感じの雰囲気になるのが怖かったんですか。(吉本)鬼気迫る感じじゃなくて、とにかく怖いんだよね。(ハルノ)とにかく圧がすごいみたいな。(吉本)あの力を発電と...
(編集者)お父さんとお母さんの関係は?(吉本)母はベーシックに具合が悪くて、そして機嫌も悪かったし、お父さんは糖尿だしで、いつも揉めてましたね。「何か食べたんじゃないの……? あ、コロッケ1個食べたでしょう!」って、下の...
前回の最後で、ばななさんが「あと、私『アフリカ的段階について』って本は相当好きで、何回か繰り返し読みました」、とコメントしていることを紹介しています。晩年の吉本隆明さんは、この「アフリカ的段階」をモチーフにして、さまざま...
(編集者)お二人が最初に吉本さんの本で読まれたものはなんですか?(吉本)なんだろう?(ハルノ)何だろうね。(編集者)どういうきっかけで読まれたとか?(吉本)本当になんだろう?(ハルノ)最初は……私は真秀(まほ)ちゃん(妹...
(ハルノ)しょぼくれたままだったりしたらどうしようと思ってた。結構な人生を送ってらっしゃってよかった。(吉本)お子さんたちに恵まれ。(ハルノ)地味だけど堅実に。(吉本)きっと私たちのお母さんとAさん、暗いご夫婦だったんで...
今回より、四半世紀前に出版された『なるほどの対話』に替わって、吉本隆明さんの長女で漫画家であるハルノ宵子さん執筆の『隆明だもの』(2023年12月発刊)を取り上げることを予告しています。その理由は、『なるほどの対話』での...
(吉本)最近、母の過去のいろいろが出てきたんです。言わないほうがいいのか。(ハルノ)言ってもいいんじゃない?(吉本)うちの母は父と結婚する前に他の人と結婚していて、父はその人と友だちだったから、友だちから奥さんを奪ってし...
前回は、「吉本ばななさんの変化する四半世紀」を、生成AIと協働してまとめています。この「コーチング大百科」は、コーチング的な世界観をもっている、さまざまな「偉人」を取り上げてきました。その過程で「偉人といわれる人たちに共...
今回の「コーチング解説」を書くにあたって、生成AIに次の質問を投げてみました。<生成AI(Copilot)へのプロンプトを意識した質問>前回まで、『なるほどの対話』の第1章「若者のこと、しがらみのこと、いまの日本のこと。...