河合隼雄さんは「フロイトの構造論」を平たく説明しています
河合隼雄さんのエッセイ集である『こころの処方箋』の11番目のタイトルは、「己を殺して他人を殺す」です。「殺す」という表現は、単独ではとても物騒ですが、さまざまな言葉と結びつくことで、メタファーに転じます。今回のタイトルは...
河合隼雄さんのエッセイ集である『こころの処方箋』の11番目のタイトルは、「己を殺して他人を殺す」です。「殺す」という表現は、単独ではとても物騒ですが、さまざまな言葉と結びつくことで、メタファーに転じます。今回のタイトルは...
河合隼雄さんのエッセイ集である『こころの処方箋』の10番目のタイトルは、「イライラは見とおしのなさを示す」です。「その通りだ」との思いを共有できる書き出しです。 人間の感情というものは面白いものである。喜び、悲しみ、怒り...
河合隼雄さんのエッセイ集である『こころの処方箋』の9番目のタイトルは、「灯台に近づきすぎると難破する」です。「はて、何を言わんとしているのか?」と読者は疑問を感じ、意味するところは「〇〇〇だろう」と、ページをめくる前に、...
河合隼雄さんのエッセイ集である『こころの処方箋』の6番目のエッセイは「言いはじめたのなら話し合いを続けよう」です。そのなかで、河合さんは、アメリカ人の夫と日本人の妻との間に生じたある離婚事件を取り上げます。 「夫の友人で...
近年、「ポリティカル・コレクトネス」という表現の認知が広がってきました。直訳は「政治的正しさ」です。この言葉が用いられる場合、そこにさまざまな含意の存在が指摘されています。河合隼雄さんのベストセラー・エッセイである『ここ...
今回の解説は、まず「お詫びと訂正」です。CBLコーチング情報局は、これまで、河合隼雄さんが亡くなられた後に発刊されたアンソロジーの6冊、『<心理療法コレクションⅠ~Ⅵ>』を取り上げ、コーチングに敷衍できる内容を解説してき...
ひとつよいことがあった時、「ふたつよいことさてないものよ」と心の中で言葉にしていると、少し余裕がでてくるかもしれませんね。ただ、この言葉だけで終わってしまうと、「まあ、そういうことかな…」となりますが、河合隼雄さんは、そ...
河合隼雄さんの『心の処方箋』は、「臨床心理学などということを専門にしていると、他人の心が…」という言葉から始まります。冒頭の5行に、この「専門」、「専門家」という表現が3回も登場することに、CBLコーチング情報局として、...
前回まで、河合隼雄さんの学術書である『<心理療法コレクション>』の6冊を取り上げ、コーチングとかかわりの深いところを引用しつつ、解説を重ねてきました。今回から、この6冊を離れ、河合さんが書かれた一般向けの本を選び、語りを...
2009年に発刊された河合隼雄さんのアンソロジー6冊の第1巻は、1967年の諭文である『<心理療法コレクションⅠ>ユング心理学入門』です。279ページ(その後283ページまで「23の注・出典」が掲載されています)のボリュ...
前回の解説で、「自己実現とは、つねに発展してやまぬ過程であり、これまで営々と築き上げてきた価値観をすて去ることを本人に迫ることがある」と、説明しました。『<心理療法コレクションⅠ>ユング心理学入門』の中で、河合隼雄さんは...
「功成り名を遂げた人」が、ある日ふと、自分の人生をむなしく感じる時がある…このような表現を多く見聞きします。前回の解説は、ユングの「自我」と「自己」を、河合隼雄さんが『<心理療法コレクションⅠ>ユング心理学入門』のなかで...
対立が対立を生む世界のリアルを見せつけられている現代だからこそ、「ダイバーシティ&インクルージョン」を、世界が共有共感できる崇高な理念として受けとめなければならない、と強く感じます。「一人ひとりの違いを認め、そし...
前回の解説では、『<心理療法コレクションⅠ>ユング心理学入門』にあるユングの「適応」についての考察を、河合隼雄さんが、平仮名の「こころ」という言葉を用いて紐解いているのを紹介しています。第6章の「アニマとアニマス」からの...
河合隼雄さんによる、『<心理療法コレクションⅠ>ユング心理学入門』の「こころ」についての解説で、「適応」に触れています。 われわれ人間が、この世の中に適応して生きてゆくためには、外的な環境に対して適切な態度をとってゆかね...