「承認」には3つの種類があります(「承認」のスキルと「承認の3つの種類」とは?)。存在承認と成長承認は、「認める」ことであり、コーチングの「承認のスキル」として活用します。あと一つの結果承認は、「褒める」ことですから、コーチングのスキルとしては、基本的に用いません。
「承認」のスキルを理解するために、「認める」ことと「褒める」ことは何が違うのか、紐解いてみましょう。
「認める」とは?
「認める」というのは、結果に関わらず、存在そのものを認めることです。そこには、良い、悪いという評価の眼差しがないので、常に安心して自分らしく振舞うことができます。「私は私で良いのだ」という気持ちが生じると、他者の評価を気にすることなく「自分の生きたい人生を生きる」ことに意識が向かっていきます。
そのことで、他者に対する気遣いも自然と生まれてくるのです。「結果」だけを見ることなく、トータルなひとりの人間として、相手のことを「認める」ことができるようになります。
「褒める」とは?
心理学者のアドラーは、「褒めてはいけない」と言います。「褒める人」の多くは、「褒められる人」のことを対等であると認識しておらず、「能力のある自分」が、気づくことなく「上から目線」で評価している行為であるからです。
もちろん、褒めてもらいたい時に褒められると、その人は何より嬉しいし、承認欲求は満たされます。アドラーの言葉は、「褒める人」の背後にある目的が、「相手を自分の思う通りにコントロールしたい」という可能性の存在を指摘しているのです。
「褒めて伸ばす」と、言われることがありますが、相手をコントロールすることが意図されると、上下関係による上からの働きかけとなり、「褒められるならやる、褒められないならやらない」という依存関係につながっていきます。
大切なことは、「認める」ことと「褒める」ことの違いを明確に理解し、アドラーの懸念を払しょくすることです。
アドラーは、勇気づけや、貢献してくれたことへの感謝を伝えることが大切だと言います。アドラーの想いをしっかり受けとめることが出来れば、ときに「褒めの言葉」であっても「認める言葉」として、相手の心に響いていくことになるのです。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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