「質問」のスキル ~ 視点を事実に向ける質問

2019年に刊行されたハンス・ロスリングの『ファクトフルネス』が、その年のベストセラーとなったのは記憶に新しいところです。そのキャッチフレーズは、「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」です。

人は“事実”として理解している事柄も、その多くは“思い込み”であったことを同書は解き明かしています。コーチングの「質問」のスキルでは、そのことを「事実」としてしっかり認識し、「視点を事実に向ける質問」というジャンルを設けています。

事実を整理する

考えが漠然としていたり、混乱した状態にあると、正確に事実を把握しないまま思い込みを抱くことになりがちです。クライアントの中にある状況を明確にし、整理してあげることで、思い込みに気づくことにつながります。
(質問例)
「何があったのか、話していただけますか?」

事実を確認する

クライアントが理解しているつもりの事柄も、クライアントの推測や、誤解の場合もあります。コーチは客観的な立場で、クライアントの言葉を受けとめ、推測や感情なのか、事実なのかを区別し、確認しながら進めることが大切です。
(質問例)
「そう思ったのは、具体的にどのようなことがあったからですか?」

視点を肯定に向ける

人は、やっていないこと、できていないことに意識を向けがちになり、既にやっていること、できていることは忘れがちです。コーチは、クライアントが既にやっていること、できていることを明らかにし、クライアント自身も、そのことを認めることができるよう、促していきます。
(質問例)
「セッションを始めてから、できていることは何ですか?」

視点を細分化する

チャンクダウンのスキルを使って、物事を細分化してみます。例えば、とても出来ないと思われるような大きな目標でも、それを達成するための行動を細分化していくことで、実現可能だと感じるようになります。
(質問例)
「まず、何から始めることができますか?」

数値化の視点に立つ

数値化することで、漠然としていたものを、よりはっきりと認識することができるようになります。
(質問例)
「理想の状態を100としたら、今はいくつですか?」


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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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