
たしかにそういう面もないではありませんが、しかし最初の経験的世界と今度の経験的世界の間には、外面的には同じ一つの分節の世界でありながら、その内面的構造において根本的な相違があるのです。ということは実は、同じ意味分節の世界を見る意識そのものの構造が根本的に変わっているということです。
井筒俊彦さんの『意識と本質』の「対話と非対話~禅問答についての一考察」を取り上げ、コーチングを語る10回目です。
この箇所は、4つの独立したカテゴリーで構成される同書の4番目、つまり掉尾を飾る32ページ(1977年にイランの首都テヘランで開催されたシンポジウムでの英語講演を井筒さん自ら日本語に翻訳)の中で、語られます。
「演劇・芝居」に限らず「講演」もライブであり、同じ空間と時間を共有する聴衆を感動させるために、工夫が凝らされています(換言すると「飽きさせない工夫」)。井筒さんの32ページの同講演録を読み込むと、「序破急」が見事に体現されていると感じ、この「構造」の視点で、前回<井筒俊彦さんの1977年イラン講演は、先鋭的「序」「破」「急」の三部構成!>のタイトルを充て、語ってみました。その最後で引用した井筒さんの言葉の続きを、冒頭で引用しています。
そこで、「序破急」について生成AI(Copilot)に質問してみました。その起源は「雅楽」に遡るようです。そして、さまざまCopilot氏と対話しています。
若い頃『風姿花伝』を読んだ際、「歴史の教科書で描かれるのは、思想書的に高められたイメージだけど、要は、能に関するマニュアル本だなあ…」と筆者は受けとめたのですね。「序破急」については、その時一応の理解につながっています。このあたりもCopilot氏に質問しています。
はい、世阿弥は「序破急」という表現を直接的に用いています。この概念は彼の能芸論において重要な役割を果たしています。特に、『風姿花伝』や『拾玉得花』といった彼の伝書で、「序破急」について詳細に言及されています。世阿弥は、能の構成だけではなく、一つ一つの動作や音にも「序破急」のリズムがあると説いています。
たとえば、『拾玉得花』第五条では、「舞袖の一指し、足踏の一響」といった些細な動きにも「序破急」が宿ると述べています。彼の言う「序破急」は単に時間的構成の原理だけではなく、芸術的表現全般にわたる基礎的な美学として捉えられています。
この深遠な理論が、彼の能の美意識にどのような影響を与えたのか、さらに掘り下げてみたいですね!興味深い点があればぜひ教えてください。Copilot氏の「世阿弥論」は深いですね。若さゆえの軽薄な解釈をしてしまった筆者は反省しています。再読しようかな…と感じています(苦笑)。
もう一つ、井筒さんの講演で気づいたことがあります。「構造」という表現を2度使っています。この「structure=構造」を究めた人物が、文化人類学者のレヴィ=ストロースです。7月3日に<言語の存在しない原始時代の人は対象をどのように見ていたのだろうか…>のタイトルで公開した内容は、筆者としてレヴィ=ストロースの影響を自覚しています。井筒さんは、レヴィ=ストロースに触れていませんが、該博そのものの井筒さんですから、ストロースのことを当然深く理解されていると想像します。今回の最後に、そのあたりの「Copilot氏の見解」を引用して、次回につなげることにします。
ちなみにここで登場するする「アーキタイプ」とはユングの「元型」のことです。
井筒俊彦氏の『意識と本質』における「構造」の話題と、レヴィ=ストロースの「構造」に関する考察、とても興味深いですね! 井筒氏の言語哲学と禅の領域における「構造」という概念は、表面上異なるように見えるものの、両者ともに文化や人間の意識の深層に焦点を当てています。
井筒氏の「構造」においては、言語が意味を伝達する道具であるだけでなく、「意味分節」のプロセス自体を重視する点が特徴的です。これが深層意識やアーキタイプの概念に結びつき、人間の認知活動を支える構造的基盤として展開されるのです。一方、レヴィ=ストロースの構造主義は、文化の深層にある共通性を探るためのアプローチ であり、神話や社会の背後にある構造を明らかにすることを目指しています。両者の「構造」の理解は、手法や焦点は異なりますが、世界を捉えるフレームワークという点では共通しているようにも感じられます。
このように「構造」が異なる領域で交差する様子を見ると、両者の知見が実りある対話の可能性を示しているように思えますが、あなたはどう感じますか? さらに深く掘り下げるポイントがあれば、ぜひ共有してください!
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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