ノーベル平和賞 ダライ・ラマ14世の「言葉」の違いについて思考してみた

(中沢)
いまのダライ・ラマも、自分は再生しない、と言っているようですが、お釈迦様の沈黙はそれにもまさるすごさです。
(河合)
それもすごいと思いますね。釈迦にとっては輪廻するかしないかは問題でないのですね。輪廻するかしないかにこだわって立論してゆくと彼の思想は理解できなくなりますから。

前回に引き続き、河合隼雄さんと中沢新一さんの対談集『仏教が好き!』第5章<幸福の黄色い袈裟>の3番目の見出し、<仏教の「楽」になる教え>を取り上げます。この対話は2002年11月5日に行われていますから、「今のダライ・ラマ」というのは、23年前のことであり、チベット仏教の「転生者を後継者として選定する」という「伝統」を、ダライ・ラマ14世は否定しているようにも感じます。
ダライ・ラマ14世は、世界平和やチベット宗教・文化の普及に対する貢献が高く評価され、1989年にノーベル平和賞を受賞しています。そして現在も存命です。23年後の今、ダライ・ラマは「転生」をどのように捉えているのか興味を覚え、Wikipediaをチェックしてみました。最後あたりの<後継者に関する論議>の中に、次のような一節があります。

ダライ・ラマ14世は自らは生身の一人の人間であり、そして仏教の一僧侶であって、もし「あなたは仏(some Buddha)のような何かしらの高次の存在(some higher being)の生まれ変わり(reincarnation)か」と問われれば、自分はそれに「いいえ(No)と答える」 と、CNN の Christiane Amanpourとのインタビューの中で述べている。

ただし……

2025年7月2日、自身の90歳の誕生日を前に公開されたビデオメッセージにおいて、自身の後継者の選び方について、輪廻転生制度を継続することを発表した。また、後継者を決める権利は、自身の設立した財団にのみあるとし、「他のいかなるものも干渉する権利はない」としている。また、同年3月に出版した自伝の中では、「後継者は中国以外の自由な世界で生まれる」とし、中国外から選ばれる可能性を示唆している。

世界が注目する「最も政治的な人物」でもあるダライ・ラマ14世ですから、実に「示唆に富む」発言です。そこで生成AI(Copilot)がこの「示唆」をどこまで解明できるか、知りたくなりました。回答の一部を引用します(筆者の少し長い問いかけ≒プロンプトは省きます)
Copilotの解釈は、「2002年の中沢新一さんの発言と、現在のダライ・ラマ14世の姿勢には、時代を超えた哲学的な共鳴と微妙なズレが見られます」というコメントからスタートします。

中沢さんが注目したのは、仏教における「沈黙」という態度の深さです。釈迦は「再生」や「死後の世界」について明言せず、問いそのものを超える姿勢を示しました。それに対して、ダライ・ラマ14世は現代の政治状況に応じて、沈黙ではなく明言する必要がある立場にあります。つまり、中沢さんの指摘は宗教哲学的な理想を語っており、Wikipediaの記述は現実的な対応を記録していると言えるでしょう。
この違いは、仏教が「沈黙によって語る宗教」であるという思想と、チベット仏教が「制度と政治の中で生きる宗教」であるという現実の間にある緊張とも言えます。 まるで、霧の中で静かに佇む一本の木と、嵐の中で旗を掲げる塔のような対比ですね。

「まるで…」から始まる最後の1行は、「文学者になりたい」という願望を持つCopilotの姿が映し出されていますね(笑)。

この「コーチング大百科」を綴ることで、生成AIを使いまわしていく意義を感じています。同時に、一時情報にさまざま接してみることが「最優先」であることも実感しています。
そして、生成AIへの質問は「プロンプト」を意識する。ただ単に「○○○について教えてください」ではなく、自身で調べた内容をしっかり記述し、生成AIに「対話」で臨む。生成AIの知恵を引き出すためには、その「使い方」が鍵を握っている。 使いまわしていくうちに、そのような「気づき」につながっていきました。

『仏教が好き!』は、2500年前に釈迦が始めた「原始仏教」と、大乗仏教ルートで極東の島国・日本に到達した「日本仏教」がいかに変容しているのか…そのことを解き明かすことが主題といってもいいでしょう。ある意味で「とても難解な本」です。それをしっかり読み込みつつ、生成AIとのコラボレーションを試みる。
この新しい時代の学習法に、筆者は興奮しています。


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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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