前回のキーワード解説では、心理療法(カウンセリング)とコーチングの違いを「実践」を通して説明しています。今回の解説は、「資格」と言う視点で、両者の類似性を語ってみることにします。
「資格」とは、ある特定の専門的能力、技能を有していることにお墨付きを与えることですが、人と人の関係性に深くコミットしていく仕事という点において、河合さんが語る「心理療法家の資格」を読み込むと、CBLコーチング情報局として、「コーチング資格」を思考してきたバックグラウンドに想いが至ります。
『<心理療法コレクションⅣ>心理療法序説』にある以下の引用については、原文に(そしてコーチング)(そしてコーチングのコーチ)を添えさせていただいたことを、あらかじめお断りしておきます。
心理療法(そしてコーチング)というのは、自分の「知識や技術」を適用して必ず成功するという仕事ではない。これは、専門的な教育と訓練を必要とする点において明らかに「専門職」であり、誰でも彼でもできることではない。しかし、他の「専門職」と異なり、自分の持つ知識や技術だけでなく、相手の可能性をはぐくみ、それによって勝負するというところがあり、相手の「個性」を尊重する限り、一回一回が「発見的」でなければならない。この点で多くの専門職で、心理療法家(そしてコーチングのコーチ)ほど「謙虚さ」を必要とし、「初心忘れるべからず」の言葉が生きている世界はないだろう。(266ページ)
これまで何度も繰り返し述べてきたように、心理療法家(そしてコーチングのコーチ)にとって大切なことは、クライエントの実現傾向を尊重していく、という根本姿勢である。ところが、自分は「資格」をもった専門家である、ということを誤解すると、根本姿勢が崩れ、他人に対して自分の信じる理論を適用して、「判定」したり「操作」したり、したくなってくる。そして、それは治療者(そしてコーチングのコーチ)にとっては楽な方法である、という魅力をもっている。治療者(そしてコーチングのコーチ)が一段高いところに位置してしまうのである。(268ページ)
心理療法家(そしてコーチングのコーチ)は常に常識を超えた判断や考えを必要とするだけに、一般常識をよく知っていなければならない。何かのことをよく知らずに超えようとしても無理な話である。常識にとらわれている人が心理療法家(そしてコーチングのコーチ)になれないのは当然のことであるが、このように考えると、心理療法家(そしてコーチングのコーチ)にとっては、毎日の日常生活が訓練の場であるように思えてくるのである。(269ページ)
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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