カール・ロジャーズは自身の心理学が科学的であることの立証について、多くのエネルギーを投入しています。
そのロジャーズは1956年に、米国で最も伝統があり最大の心理学の学会である、アメリカ心理学会(APA)の「Distinguished Scientific Contribution Award」を受賞します。ロジャーズが取り組んできた“仕事”に対して、米国の心理学会は、「心理学における最大級の“科学的”貢献である」と認めたわけです。
今回はその科学性について記述をすすめます。取り上げる論文は、『ロジャーズ選集~厳選33論文(上)』の中にある「セラピーによるパーソナリティ変化の必要にして十分な条件(1957年発表)」です。
今日、ロジャーズの中心理論は「ロジャーズの3原則」としてオーソライズされていますが、その論文でロジャーズは「理論としての“条件”は6つ存在する」と発表しています。
セラピーによるパーソナリティ変化の必要十分条件
理論として成り立つ要件に「再現性」があります。つまり、「条件が同じであれば、誰が行っても同様な結果が見いだせる」ということです。それが最も厳密に求められるのが自然科学における「実験」であり、例えば化学の場合、個々の物質量、プロセス、環境などが細部にわたって規定されます。
心理学の理論の多くは社会科学の範疇であり、前提は異なりますが、それでも広義としての「再現性」が求められます。つまり、「上記6つの条件が満たされたセラピーであれば、建設的なパーソナリティ変化が“明瞭に”起こる」…このことをロジャーズは発表したのです。
「ロジャーズの3原則」は、1.自己一致、2.無条件の肯定的配慮 3.共感的理解、の3つであり、この6条件を踏まえたものであることが理解できます。
ロジャーズは、この6つの条件一つひとつに、具体的な説明を施しています。読み進めると「なるほど…」と腑に落ちる記述がつづき、「この6つの条件は理論としての強靭性を有している」ことが十分に伝わってくるのです。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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