一人の生きた人間を大切にする!
河合隼雄さんの<心理療法コレクション>Ⅰ~Ⅵの各巻末には、このシリーズがどのような背景で刊行されたのか、編者である河合俊雄さんの言葉が添えられています。 本コレクションは、私の父であり、ユング心理学を日本で最初に本格的に...
河合隼雄さんの<心理療法コレクション>Ⅰ~Ⅵの各巻末には、このシリーズがどのような背景で刊行されたのか、編者である河合俊雄さんの言葉が添えられています。 本コレクションは、私の父であり、ユング心理学を日本で最初に本格的に...
『<心理療法コレクションⅤ>ユング心理学と仏教』の中の一節です。 六世紀に仏教が日本に伝来して以来、それは急激に日本にひろがりました。しかし、一般の民衆にとって、仏教はその教義や戒律、儀礼などと結びついて理解されたのでは...
『<心理療法コレクションⅤ>ユング心理学と仏教』の中の一節です。 読者の皆さんは、「私が誰か」(Who am I?)という質問を自分に対してした場合、すぐに答えられると思います。「私は心理学者である」とか、「私は教授であ...
『<心理療法コレクションⅤ>ユング心理学と仏教』の「ユング派とは何か」のなかで、河合隼雄さんは、次のように語っています。 個性化という点を強調するならば、別にユング派、フロイト派などと言わず自分の道を行けばよい、と思われ...
『<心理療法コレクションⅤ>ユング心理学と仏教』の冒頭で、河合隼雄さんは、つぎのように本書の目的を語ります。 ここで意図されるのは、「私」という個人がユング派の訓練を受け、ユング派分析家として「日本」という異文化の土地で...
今回のキーワード解説は、『<心理療法コレクションⅤ>ユング心理学と仏教』に寄せられた「まえがき」を紹介することから始めます。本書は河合隼雄さんの著作ですが、この「まえがき」は、河合さんと親交のあった、米国の精神科医であり...
前回のキーワード解説では、心理療法(カウンセリング)とコーチングの違いを「実践」を通して説明しています。今回の解説は、「資格」と言う視点で、両者の類似性を語ってみることにします。 「資格」とは、ある特定の専門的能力、技能...
臨床心理学の知見を直接実践として用いる「心理療法(カウンセリング)」と、実践としての「コーチング」は異なりますが、これまでCBLコーチング情報局では、世界の臨床心理学者が提唱した「さまざまな理論」を紹介しています。その理...
河合隼雄さんは『<心理療法コレクションⅣ>心理療法序説』の中で、元型の一つである「老賢者」について、実際的なアプローチで臨んでいます。 ユング心理学は、実際の心理療法の場で、クライエントが、本来対等であるカウンセラーに対...
河合隼雄さんは『<心理療法コレクションⅣ>心理療法序説』の中で、臨床心理学でオーソライズされている「母性原理」に加えて、日本神話からヒントを得た「中空構造」を、日本文化を説明するキーワードとして提唱しています。 西洋の近...
河合隼雄さんの『<心理療法コレクションⅣ>心理療法序説』の中に、次のような記述があります。 1965年にスイスより帰国して最初に会った不登校の男子中学生が、「肉の渦に巻き込まれて死にそうになる」夢を報告し、そのイメージの...
『<心理療法コレクションⅡ>カウンセリングの実際』の最終である第8章で、河合さんは「待つ才能」を語ります。 待つことができる。もう皆がだめだ、だめだから何とかしなければならないと思っているときに、いや、何とかなるかもしれ...
『<心理療法コレクションⅡ>カウンセリングの実際』の第四章「カウンセラーの態度と理論」のなかに「二律背反」を取り上げたところがあります。河合さんがスイスのユング研究所で、ユング派の分析心理学を学んでいる際のエピソードです...
コーチングのキーワード、そして臨床心理学を構成する概念については、数多く取り上げてきました。「自我」というワードも頻出しています。ただし、「意識」「無意識」「気づく」などについては、詳しく解説していますが、「自我」につい...
前回のキーワード解説は、河合さんが語る『<心理療法コレクションⅡ>カウンセリングの実際』の中の、「傾聴によって生じるポジティブな可能性」を紹介しました。その後で、河合さんは次のように疑問を提起しています。 さて、これほど...