「箱庭療法」が日本で広がり定着した理由を生成AIに質問してみました
(中沢)この箱庭療法はヨーロッパでの受け取り方はどうなんですか。(河合)今だんだん広がりつつあると思います。でもヨーロッパは言語の世界ですから、言語的に認識して、言語的な洞察を得て立ち直るというような、そういう心理療法の...
(中沢)この箱庭療法はヨーロッパでの受け取り方はどうなんですか。(河合)今だんだん広がりつつあると思います。でもヨーロッパは言語の世界ですから、言語的に認識して、言語的な洞察を得て立ち直るというような、そういう心理療法の...
(河合)それでも、この箱庭が作られるまでに、一年ぐらい言葉で治療していますが、進まないという感じでした。(中沢)その前から、河合先生は箱庭療法を取り入れてたわけですか。(河合)実践してたけど、なぜかやっぱり、作ってくれと...
(中沢)男の人と女の人では、箱庭療法の表現に違いがありますか。(河合)簡単に言いにくいですね。男の人でも、結構、こういう流れない水なんか作るデプレッションの人は他にもいますからね。男だから女だからという言い方ができるかど...
(中沢)……空虚をちゃんと分離できないでいると、いつまでたっても無気力なんだけど、こうやってそれを水として、川として自分の中に積極的に取り入れることができれば、それは豊かさの源泉になる。不毛をかきわけると、豊かなものが出...
(河合)僕はだいたい、あんまりケースは発表しないんです。下手に発表すると、その人が喜んでしまってね、インフレーションを起こすんです。あれは私なんですよとか、みんなに言って歩いたりとかね。私は河合先生の本に載ったんです。で...
(中沢)最初の時期から何カ月ぐらい経っているのですか。(河合)箱庭を作り出してから半年。箱庭を作るまでに一年ありますから。その間にいろいろ……。ついでに言っておくと、この人は昔の世代の人だから、女学校を出て、上級の学校へ...
(河合)……次に少し時間が経って来られて、作られた作品です [写真7参照]。一見してなんかぜんぜんわかりませんが、ここに、この、饅頭みたいなのがあって、この人は大きい帽子だと言われ、鳥も飾りで、白いもの全部飾りなんです。...
(河合)…… 次、行きましょう。この作品は [写真5参照]、女の人が、一人で森に入っていきます。深いところに行けば、素晴らしい花があることがわかっているけども、途中が非常に危ない。そこで迷いますが、ついに決心して、一人で...
(河合)…… 次、行きましょう。これはね、空の世界なんです。[写真4参照](中沢)星ですね。(河合)星座を置く人は珍しいですけどね。ここにクライアント自身が空を見ている。その空に、亡くなった父の星があります。実はお父さん...
(中沢)治療の時期はどれぐらい進んでいるのですか。(河合)これは、だいたい一週間おきか二週間ぐらいですね。次は、これは貯水池なんです [写真3参照] 。貯水池から水が流れているんだけど、ちょっと流れきってはいないですけど...
(河合)…… 次へ行きましょう。ここでは [写真2参照] 水が流れるんですが、完全に流れていない。しかし、流れかかってるんです。これはディプレッションの人の作品によく表現されます。水が流れない。しかし、流れかかっているん...
(河合)…… ここに大きい木があって教会がある。そこに女の人がいて、その後ろにいろんなものがごちゃごちゃ入っているんです。これを、治療室の棚から取ってきては、ぐちゃぐちゃっと入れる。それを次から次から、かなり長い時間、こ...
(中沢)今日は河合先生から箱庭療法についての講義を受けようと思います。(河合)ごく簡単に箱庭療法の説明をします。私は1962~65年の間、スイスのチューリッヒにあるユング研究所に留学しました。この間に、箱庭療法をすすめて...
(河合)法華経のことをちょっと聞きたい。僕はね、法華経のことを何も知らないんだけれども、要するに、賢治のお父さんは、あれは真宗だったのかな。(中沢)ええ、真宗ですね。(河合)だから、仏教は、もともとは科学も宗教も、哲学、...
(中沢)…… それからプルーストの『失われた時を求めて』(ちくま文庫)も。その時に、複雑系としての文学が完成系に行って、大江健三郎がその延長上で、自分は文学者として複雑系を追求しているというのを意識している数少ない文学者...