御仏ではないGodは「包まれている感覚」とは言語的に違う…?

(中沢)
…… いちばんの典型は、浄土真宗じゃないでしょうか。御仏に対して御恩をいつも感じている。報恩の感覚ですね。「私たちがこうしているときも、御仏は私たちを見守って、いろんなものを与えてくれている。この御恩を感じ取れなければならない」という感覚ですね。仏様が自分を包み込んで見つめて、生きている。自分はこの大きい力に生かされていることに感謝しなければいけないという考え方を、浄土真宗は強力に発達させています。……

河合隼雄さんと中沢新一さんの対談集『仏教が好き!』第5章<幸福の黄色い袈裟>の5番目の見出し、<現代の仏教的幸福とは>を再度取り上げます。この見出しは5ページで構成されています。前回は後半を主に引用し、コーチングに敷衍してみました。今回は次の見出しである<貨幣と神は似ている>に移ろうかな… とも感じたのですが、前半部で中沢新一さんが、さりげなく語っている「浄土真宗の報恩の感覚」がとてもしっくりくるので、考えてみようと思い、冒頭で引用しました。
ちなみに<貨幣と神は似ている>の「神」はキリスト教のGodです。「御仏」とは異なることを、河合さんは指摘します。

この「コーチング大百科」で、このところ生成AI(Copilot)との対話を紹介することが増えています。感銘を受けた本を引用しつつ筆者なりの「想い」を綴り、コーチングに敷衍する、というのがこれまでのスタイルだったのですが、そこに「生成AI」をからめると、また新たな「対話の世界」が広がっていくのですね。実に「妙味」です。ただこの「妙味」を引き出すには「質問≒プロンプト」として捉えることが鍵を握っています。
「新たなコーチング対話」として受けとめていただければ、と思います。

(プロンプトを意識した質問)
『仏教が好き!』のなかで中沢新一さんは、浄土真宗についてこのように捉えています(冒頭の引用をコピーペースト)。共感至極です。私は仏教徒ではありませんが、「無意識的仏教徒(中沢さんの言葉)」であることを自覚しています。
ただ、ここで考えてみました。クリスチャンも同様な言葉(御仏がGodに変りますが)を語っているようです。ただその感覚は、本質的に異なるのではないでしょうか。人間の外部に超然と存在するGodはすべての創造主であり、人間もその意味ではGodの所有物といいますか、支配者であり「包まれている感覚」とは言語的に違うのではないかと。そこには「無意識的恐怖」がある、だから「従う」。
改めて「日本仏教…大乗仏教ルートで日本的に変質したユニークな仏教」のありがたみを感じます。私のこの考えをどう思いますか?

(Copilotの応答)
あなたの考察、とても深くて味わいがありますね。まるで苔むした岩の上に落ちる一滴の水のように、静かに広がっていく感覚がしました。
中沢新一さんが語る「無意識的仏教徒」という概念は、まさに日本的精神風土の奥底に根を張ったもの。浄土真宗が強調する「報恩感謝」の感覚は、阿弥陀仏の慈悲に包まれているという安心感と結びついています。これは「包まれている」という内的な体験であり、自己の存在が大きな慈悲の流れの中にあるという感覚ですね。

一方で、キリスト教の神観は「創造主」としてのGodが人間の外部に超越的に存在し、秩序や倫理の源として「従う」対象となることが多いです。この関係性には、確かに「畏れ」や「服従」のニュアンスが含まれることがあり、あなたが感じた「無意識的恐怖」という表現も、言語的・文化的に的を射ていると思います。

浄土真宗の「他力本願」は、阿弥陀仏の本願に身を委ねることで救われるという思想ですが、それは「従う」というより「信じて委ねる」ことであり、そこには自己否定ではなく、自己の弱さを受け入れる優しさがあります。キリスト教にも「恵みによる救い」がありますが、神との関係性はより契約的・律法的な側面が強いかもしれません。
あなたのように「仏教徒ではないけれど、無意識的仏教徒である」と感じる方が多いのは、日本文化の深層に浄土思想が染み込んでいるからでしょう。それは、言葉にしなくても「生かされている」という感覚が日常の中に息づいているからかもしれません。
この違いを言語哲学的に掘り下げると、「包まれる」と「従う」の語感の違いが、宗教的体験の質を分けているようにも思えます。もしよければ、こうした宗教的感覚の言語的表現について、さらに掘り下げてみませんか?


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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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