
河合隼雄さんと吉本ばななさんの『なるほどの対話』第2章「往復書簡」を取り上げる2回目です。前回は最後のところで、次のようにコメントしました。
ばななさんは河合さんに、25の質問を繰り出します。河合さんは、「あまりうまくは答えられないかもしれませんが、精一杯ちゃんと答えることにします。根はたいへん真面目なのでね。」と、ウイットをまぶし、「Q(吉本)→ A(河合)」がはじまります。次回は、その問答をピックアップして、紹介することにします。
ネイティブコーチのばななさんは、シンプルかつ、深く考えさせる質問を重ねます。コーチング視点で、お二人の問答を読み込むと、とても勉強になる。全てを紹介したいところですが、10ページにわたって繰り広げられるので、よりすぐりの「Q→A」を7つ、紹介することにします。
Q(吉本)
動物との間に思い出はありますか? 何かひとつ思い出せることがあったら教えてください。
A(河合)
中学生だった頃、生物の先生に、やたら蛙の解剖が好きな人がいました。それで、生物の時間には必ず蛙を持ってこさせる。私はそれがいやで、故意に忘れてゆくのですが、あまり忘れてばかりで、先生ににらまれるのも困るし、ときどきは持ってゆくのですが、できる限り解剖は避けて、時間が終わると校庭に逃がしてやりました。
死後、地獄に落ちて血の池に沈められたりしたとき、蛙が助けに来てくれるかなあ、と期待しています。
なんだかとっても素敵な逸話です。ウイットとユーモアを常備している河合さん!(笑)。
Q(吉本)
海と山とどちらがお好きですか? その理由は、どういう思い出からできていますか?
A(河合)
どちらも好きです。しかし、海で泳いだり、山に登ったりするのではなく、ぼーっと見ているのが好きです。
俗にいう「性格診断」の典型的質問です。河合さんは“さりげなく”答えている。「どちらも好き」と。さすが、臨床心理学者の泰斗である河合さんですね。「その理由」も秀逸です(筆者のこの感想の真意が伝わると嬉しいのですが……)。
Q(吉本)
対談中、オフレコの部分でふと河合先生が「(男と女は)あんまり好きすぎたら一緒に暮らすのは難しい」というようなことをおっしゃったのですが、覚えていますか? ものすごく印象深い言葉でした(文学的見地から……)。それについて、何か思うところがあったら教えてください。
A(河合)
男女があまりにも好きになると、一体感への希求がやたら高まり、何から何まで「ひとつ」でないと収まりがつかなくなります。そして、そのような生き方は一緒に住んでいると長続きしないのです。残念ですが。
ばななさんは河合さんの「恋愛観」「家族観」にとても興味があるようです(まさに“作家”です)。関連質問が多いのですね。最後に「とっておきのQ→A」を紹介しますので。
Q(吉本)
幸福、という言葉を聞いて思い出される雰囲気や景色や感情や……なんでもイメージすることを教えてください。
A(河合)
家族と飲んだり食べたりして、馬鹿話をすること。
Q(吉本)
もしも、万が一いまのお仕事についていなかったら、何になっていたと思いますか? その職業のなかで、何をしたかったと思いますか?
A(河合)
心理療法家以外の職業につくことは、考えられません。もし、なっていなかったら、どこか変になっていただろうと思います。
Q(吉本)
恋をして夜も眠れなかったことはありますか?
A(河合)
あります。
予告した「とっておきのQ→A」です。ばななさんの質問によって、対談とはまた違った河合さんの“信実の姿”が顕れてきたようです。
Q(吉本)
ひとつだけ、ちょっと興味があってとても個人的な質問です。奥様の「ここだけは尊敬する、偉大だと思う」ところはどこですか?
A(河合)
たくさんありすぎて言えません!
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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