
(河合)
法華経のことをちょっと聞きたい。僕はね、法華経のことを何も知らないんだけれども、要するに、賢治のお父さんは、あれは真宗だったのかな。
(中沢)
ええ、真宗ですね。
(河合)
だから、仏教は、もともとは科学も宗教も、哲学、心理学とかいろいろと分かれているもの全体を包摂して、全体的なコスモロジーとして出てきたものでしょう。ところが、それがずっと時代を経て、日本へ来て、そして、その中でいわゆる宗教的なところを非常に追求していったというのか、それが法然とか親鸞じゃないかと思っているんです。……
今回は、河合隼雄さんと中沢新一さんの『ブッダの夢』の第2章の最後(8番目)の見出し「法華経への接近」を取り上げます。
第2章の全体タイトルは「宗教と科学は対立しない」です。このテーマが成り立つことを、理屈ではなく「体感」として伝わるように(腹落ちできるように)、宮沢賢治という巨人を、お二人は徹底的に腑分けし、私たちに届けてくれました。この第2章は、いわば「宮沢賢治・解体新書」です。引用は、この最後の見出しの書き出しです。
宮沢賢治のお父さんは、浄土真宗を篤く信仰しています。幼少期の賢治はその影響を受けるのですが、時を経て「法華経に接近」します。
Wikipediaの中に「盛岡高等農林学校、国柱会」という見出しを付して、賢治の18歳からの6年間が、約1000文字のボリュームで紹介されています。「書き出し」と「最後」のところを引用します。
1915年(大正4年)4月、盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)に首席で入学し、寄宿舎「自啓寮」に入寮。16日の入学宣誓式では総代として誓文を朗読した。翌年、特待生に選ばれ授業料を免除される。(中略)この頃、毎朝法華経の読経をしていた。寮で同室になった1年後輩の保阪嘉内と親しくなる。保阪は農村改良を志向して進学しており、後の賢治の羅須地人協会の構想にも影響を与えたと言われる。
1920年(大正9年)5月、農林学校研究生を卒業。助教授に推薦されたが、父子ともに実業に進む考えであったため辞退する。田中智学著『本化妙宗式目講義録』全5巻を読破、国柱会に入信。法華信仰を強め、寒修行として花巻町内を太鼓を叩き題目を唱えながら歩く。また浄土真宗の門徒である父を折伏しようと激しい口論を繰り返した。
「国柱会」で想起される人物に石原莞爾がいます。かかわった職業はまったく異なりますが、グーグル検索に「石原莞爾」と入力すると、選択肢に「石原莞爾 宮沢賢治」も出て来ます。開くと、「宮沢賢治と石原莞爾 2人が夢見たユートピア~明大の岩野教授に聞く(朝日新聞)」とありました。二人の「共通するところ」と「異なるところ」が書かれています。興味深い内容なので、リンクを張っておきます。
『ブッダの夢』に戻ると、法華経と浄土真宗の関係について、宗教学者の中沢さんが、独自の解釈を述べているのですね。以前の解説で、吉本隆明さんの解釈を取り上げています。親鸞はどこまでも深い……
今回の最後に、中沢さんと河合さんがハーモナイズしているところを引用し、次回につなげたいと思います。
(中沢)
…… 賢治も、法華経、法華経だと言いますけど、根本的な世界観は、浄土真宗じゃないかしら。ただ、賢治は、いわば科学の人ですし、それから実践をしなければいけないんだという意識があって、その面が彼を法華経に近づけているとも思うんです。僕は法華経と浄土三部経の関係というのは、日本人の中で接近していて、宗教的にどっちが深いかといったら、これはやっぱり浄土真宗のほうが宗教的に深いだろうと。
(河合)
宗教的に追求してきて、最終的に全部込みとなると……。
(中沢)
夾雑物を全部取って、純化していくと、親鸞になっちゃう。
(河合)
そうです、そうです。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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