「美意識」はリベラルアーツを構成する要素の筆頭!

前回の解説の最後で、「次回は、“美”とコーチングについて考えてみようと思います。」とコメントしています。実はこの言葉には具体的なイメージがあったのですね。伊藤若冲です。

弊社(株)コーチビジネス研究所は、志を持つ経営者と一緒に「廣器会」を運営しています。その第9回(11月12日)は、「匠Method」を展開されている萩本順三さんをお招きしての講演会でした。
提供いただいたプロフィールに、「SE4BS(Software Engineering for Business and Society: ビジネスと社会のためのソフトウエア工学)」という表現があります。ところが講演の主軸は「知・情・意」でした。「知・情・意」の3つの円が重なるパワーポイントの資料は、実に13枚に及んでいます。意外にも、私たちはリべラルアーツの世界に包まれることになるのです。伊藤若冲は、13枚のうち5番目の資料に登場します。

前回のコーチング解説は、河合隼雄さんと中沢新一さんの対談を収めた『ブッダの夢』の第1章「仏教と癒し」の5番目の見出し「日本人の宗教性」を取り上げています。その中で中沢さんは、「日本的な美」を次のように捉えます。 

要するに、合理性で割り切れないものがここに実在している。これは、たしかに変だけれども、無理数だけれども、無理数はあいまいじゃない。ものすごくシャープななにかがある。√2はシャープですけど割り切れない。

中沢さんの「数学的メタファー」が冴えわたります。河合さんは京都大学理学部数学科出身ですから、瞬時にその意図を受けとめます。そこから中沢さんと河合さんの対話にドライブがかかってくるのですね。共感が生まれます。
筆者はというと、中沢さんの「シャープななにか」と伊藤若冲の「美(画風)」がつながりました。

伊藤若冲の絵に接すると、多くの人は感動するでしょう(なかにはへそ曲がりの人もいるかもしれませんが…笑)。その根源には“美”が存在します。人は感動すると、その「想い」を言葉にし、他者に伝えたくなる。その「言葉」に共感することが出来れば、他者であった相手が、それまでとは異なる存在に見えてくる…

コーチングは言葉を仲立ちとしてセッションが行われます。セッションを重ねれば重ねるほど、「想いを伝える言葉」「想いが伝わる言葉」の大切さが実感できるようになります。「想い」は「感動」によって高まりますから、リベラルアーツを構成する要素の筆頭である「美意識」をテーマに、コーチングセッションを進めてみるのもいいかもしれませんね。

次回も『ブッダの夢』を読み込み、コーチングを語ってまいります。


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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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