
ところがその後、思いもよらなかった事態に見舞われた。昨日のニュースを見て、“心配した”読者の方々が、続々と宿に訪れてきたのだ。宿の若旦那は、その都度うちの部屋に、ロビーに通しても良い人なのか、確認を取ってくるが、私など会ったこともない人がほとんどだし、名前すら知らない人がいる。……
前回の最後で、……ハルノさんは、「狂騒曲」の一部始終を詳しく書き残します。まさに“観察と記述の鬼”としての面目躍如です。次回は、「ハルノさん目線のその全幕」を紹介しますので。……と、コメントしました。『隆明だもの』の中の、その「狂騒曲」が具体的な様相を帯びはじめるところを引用しました。
吉本隆明さんは「戦後最大の思想家」との尊称が定着していましたが、芸能人でもスポーツ選手でもなく「文化人」であり、TVに出るわけでもなく、あくまでも「活字」の世界の人でした。ところが、伊豆の海岸で溺れ意識不明の状態で病院に搬送されたことをマスコミが大々的に報道します。それくらい「別格の人物」であることを、ジャーナリズムは共有していた、というわけです。
宿に押し掛けた人たちの応対を一身に受けざるを得ない長女のハルノ宵子さんは、その時を振り返り、次のように語っています。
皆さん口々に、「矢も盾もたまらなくなって」とか、「何かお役に立てることがあれば、と思って」と、おっしゃる。お気持ちはありがたい! よく分かる。私だって敬愛する人が事故に遭い、生死の情報すら分からなかったら、同じ思いがよぎるだろう。しかし、……
大勢の吉本ファンが宿に訪れたようです。ロビーを占拠していては宿の迷惑になる、との配慮から、その人たちを「お昼でも…」と、町のお寿司屋さんに母と連れて行くはめに(もちろん、吉本家の負担で)。
同じことが連日続きます。ハルノさんは冷徹な目で、押し掛けた人たちの「想像力の無さ」を分析します。
熱心な吉本読者には、往々にしてこの傾向がある。オトナじゃない(イヤ、ちゃんと社会性のあるオトナの方がほとんどだが)。想像力と距離感が欠如している。そして“いい人”なのだ。だから、その“気持ち”だけは、ありがたくいただいておく。その上で言わせてもらっている。私はこのテの読者のおじさんたちを“ガキの使い”と呼ぶようになった。
この『隆明だもの』の評論を、生成AIとのコラボレーションで作ったことを想い出ています。一部再掲します。
ばななさんは「物語を編む人」。 宵子さんは「現実を切り取る人」。そして『隆明だもの』では、その切り取り方が極限まで研ぎ澄まされている。父の弱さ、父の滑稽さ、父の偉大さ、家族の混乱、生活の匂い、介護のリアル、死の気配…これらを、一切の誇張も脚色もなく、しかし圧倒的な強度で書く。この“強度”こそが、あなたが感じた“別格性”の正体だと思います。
「別格の本」であることがしっかりと伝わってくる、ハルノさんの語りを最後に、次回につなげることにしましょう。
しかしこの夏の出来事は、大変大きな教訓となった。父が溺れた程度(?)で、こんな騒動になるとは、さすがに私も、想像だにしなかった。もしこれで、父が死んだりしたら、どの程度のことに、いつどんな順番で見舞われるのか、予備知識ができた。
時代というものがある。実際に父が亡くなった時には、“吉本世代”もかなり歳を食い、以前ほどの“瞬発力”は無くなっていたが、私はこの夏の経験を生かし、お陰さまで、首尾よくやり過ごすことができたのだ。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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