「省庁の壁破り」というテーマ性を帯びたエッセイでしたが…
河合隼雄さんの『大人の友情』の24話は、7番目のテーマである、「碁がたき、ポンユー」の、1話目のエッセイ「親の死目に逢わぬ」です。テーマのタイトルに「碁」と「ポンユー」とあるように、碁やマージャンといった趣味を取り上げる...
河合隼雄さんの『大人の友情』の24話は、7番目のテーマである、「碁がたき、ポンユー」の、1話目のエッセイ「親の死目に逢わぬ」です。テーマのタイトルに「碁」と「ポンユー」とあるように、碁やマージャンといった趣味を取り上げる...
河合隼雄さんの『大人の友情』の23話は、6番目のテーマである、「つきあい」は難しい、の完結編となる「つながり」の多様性、です。前話の「つきあいはうっとうしい」で終わってしまうと、「つきあい」はネガティブという結論になりま...
河合隼雄さんの『大人の友情』の22話は、6番目のテーマである、「つきあい」は難しい、の3話目「欧米の社交」です。一つ前のエッセイでは「つきあいはうっとうしい」をタイトルにし、日本文化の「一心同体」性を、欧米と比較しながら...
河合隼雄さんの『大人の友情』の21話は、6番目のテーマである、「つきあい」は難しい、の2話目「つきあいはうっとうしい」です。1話目で、「つきあい」という言葉にこめられた意味を「義務感」として象徴化させた河合さんは、どのよ...
河合隼雄さんの『大人の友情』の20話目から、12の大きなカテゴリーで構成された6番目のテーマ、「つきあい」は難しい、に移行します。一つ前の「友人の死」という、重いテーマから変わって、今回は「つきあい」という言葉の意味を徹...
河合隼雄さんの『大人の友情』の17話目から、12の大きなカテゴリーで構成された5番目のテーマ「友人の死」に移行します。河合さんが亡くなれた2年後の、2009年5月から2010年3月にかけて、河合さんの業績(学術系出版物)...
河合隼雄さんの『大人の友情』の16話目のタイトルは「一人立ちの友情」です。内容は、13話~15話を振り返り、総括しています。このエッセイは、次の言葉から始まります。 既にあげた中学生の友人関係のように、それによって互いが...
河合隼雄さんの『大人の友情』の15話目のタイトルは「一心同体の危険」です。これは、大きなテーマである「友人の出世を喜べるか」のなかに含まれるエッセイですが、「一心同体」という言葉について、河合さんは余程こだわりがあるので...
河合隼雄さんの『大人の友情』の大きな4番目のテーマである「友人の出世を喜べるか」の2話目は「友が憂いに我は泣く」です。前半で、「『源氏物語』には友情についてのいろいろなエピソードがある」と触れ、都落ちし、明石に身を引いて...
河合隼雄さんの『大人の友情』の13話目から、12の大きなカテゴリーで構成された4番目のテーマ「友人の出世を喜べるか」に移行します。一つ前は「男女間に友情は成立するか」でした。「性愛と友情の関係」を、分析し終えた河合さんの...
河合隼雄さんの『大人の友情』の「男女の友情は成立するか」は、いよいよ「起承転結」の「結」を迎えます。「異性間の友情」をタイトルとして、離婚した夫婦の間に生じる「大人の素敵な関係」から、河合さんの語りがスタートします。 夫...
河合隼雄さんの『大人の友情』を取り上げ、解説を進めています。前々回は、大きなテーマの「男女の友情は成立するか」の1話目である「友情を破るもの」、そして前回が、2話目となる「恋愛の強さ」です。「起承転結」の前半…「起」と「...
河合隼雄さんの『大人の友情』を解説しています。その中の「男女間に友情は成立するか」というテーマは、多くの人が、その長い人生において、一度(あるいは複数回)は考え込む体験を伴っていると思います。その真っただ中に置かれた時、...
河合隼雄さんの『大人の友情』の9話目から、12の大きなカテゴリーで構成された3番目のテーマ「男女間に友情は成立するか」に移行し、4つのエッセイが配されています。小説に限らず、男女の関係(親密な)を描く場合、「恋愛」がどう...
河合隼雄さんの『大人の友情』の8話目は、「やさしさ」です。筆者は「やさしさ」と聞くと、米国の小説家であるレイモンド・チャンドラーが生み出したフィリップ・マーロウ(私立探偵)の言葉である、「タフでなければ生きていけない。や...