コーチングは、「ピッチャーとキャッチャーの関係性」に見出せる
(河合)博士の80分間の記憶というのは、何がキッカケで思いつかれたんですか?(小川)それはですね、江夏豊と関係があるんです。江夏の背番号28が完全数だということに気がついて、あ、野球を数学と組み合わせてみようと思ったんで...
(河合)博士の80分間の記憶というのは、何がキッカケで思いつかれたんですか?(小川)それはですね、江夏豊と関係があるんです。江夏の背番号28が完全数だということに気がついて、あ、野球を数学と組み合わせてみようと思ったんで...
(河合)『博士の愛した数式』(新潮文庫)を読ませていただきました。感激しましたよ、本当に。僕、もともと数学をやっていましたからね。(小川)数学科のご出身なんですね。(河合)ええ、だから余計に思いが深かったですね。それにね...
前回に予告した通り、今回から、小川洋子さんによる河合隼雄さんへの最後のインタビュー、『生きるとは、自分の物語をつくること(新潮文庫)』を取り上げ、コーチングに敷衍していこうと思います。 この本は、文庫本で151ページの...
今回で、綴ってきた『大人の友情』の全12テーマ・46話の解説は、最後となりました。テーマは「境界を超える友情」です。前話は「島への手紙」をタイトルに、「友情」には、異なる文化、さらに人間と他の存在との境界をも超え得る“大...
河合隼雄さんの最晩年のエッセイ集である『大人の友情』について、全12テーマ・46話を一つずつ取り上げ、コーチングを語ってまいりました。前回、最後のテーマである「境界を超える友情」の第1話(44話目)、「半歩の踏み込み」を...
河合隼雄さんの最晩年のエッセイ集である『大人の友情』は、コーチングを深く考えていくためのヒントが満載されています。1月19日に、この本を最初に取り上げて以降、毎日、一話ずつ解説を重ねてきましたが、12のテーマ・全46のエ...
『大人の友情』の11番目のテーマ、「友情と贈りもの」の第4話のタイトルは、「ここだけの話」という秘密、です。「贈りもの」が人の心理にどのような影響を与えうるのか? 河合さんは、「友情」という関係性に「贈りもの」が絡むと、...
『大人の友情』の11番目のテーマ「友情と贈りもの」の第3話は、「お返しと感謝の心」がタイトルです。冒頭で「金当」が解説されます。筆者にとって、初めて目にする言葉だったこともあり、「日本の贈りものと、その返礼」には、実にこ...
河合隼雄さんの『大人の友情』の11番目のテーマは、「友情と贈りもの」です。この第2話のエッセイは「贈りものの多様性」がタイトルです。その冒頭で、クライアントが河合さんのフィードバックによって、「気づき」を得るシーンが描か...
河合隼雄さんの『大人の友情』の11番目のテーマは、「友情と贈りもの」です。その第1話は、夏目漱石の『坊っちゃん』が取り上げられます。同僚の山嵐に氷水の代金一銭五厘を奢ってもらった坊っちゃんなのですが、夏目漱石のストーリー...
前話で、『大人の友情』の10番目のテーマ「茶呑み友だち」を終えるつもりで、最後を〆ています。同書は12のテーマを設け、それぞれ4話のエッセイを配する(2つのテーマのみ3話)、という構成です。 この「茶呑み友だち」も、4話...
今回は、『大人の友情』の10番目のテーマ「茶呑み友だち」の3話目のエッセイを取り上げます。河合さんは、この3話のタイトルを、テーマ名称と同じ「茶呑み友だち」としています。1話目のエッセイタイトルは「中高年者の嘆き」、2話...
『大人の友情』の10番目のテーマは、「茶呑み友だち」です。前回の「中高年の嘆き」は、第2話の「オートミールの愛」にバトンタッチされました。前回の解説で触れましたが、このエッセイの冒頭で、「ロマンチック・ラブ」が取り上げら...
河合隼雄さんの『大人の友情』の10番目のテーマは、「茶呑み友だち」です。まさに「大人」っぽい、シブい話が展開されそうですね。その第1話のタイトルは「中高年の嘆き」です。「アメリカの心理療法家の友人たちと話をしていたとき、...
今回の解説は、河合隼雄さんの『大人の友情』の9番目のテーマ、「友情と同性愛」の最終話である、「社会的通念の変化」を取り上げます。これまでの3つの話は、河合さんが「臨床心理学」を学ぶことで、自身の「同性愛」に対する眼差しに...