アドラーは「子育ては相互関係である」と語ります!
『現代に生きるアドラー心理学』の中に、つぎのような一節があります。 六歳と五歳の二人の兄弟がいた。二人はつねづね悪い言葉を使ってみたくて、兄は「こん畜生め」という言葉を、弟は「ケツ野郎」と言える日を待ち望んでいた。そして...
『現代に生きるアドラー心理学』の中に、つぎのような一節があります。 六歳と五歳の二人の兄弟がいた。二人はつねづね悪い言葉を使ってみたくて、兄は「こん畜生め」という言葉を、弟は「ケツ野郎」と言える日を待ち望んでいた。そして...
アドラーは、人生の課題である「ライフタスク」について、5つを挙げ解説しています。その第一は「仕事のタスク」であり、一人の人間というより人類全体に視野を広げ、次のように語ります。 最初のやっかいなタスクは、職業のタスクであ...
アドラーの「全体論」は「有機的」というワードで説明することができます。 人間は分割できない統一体であり、意識と無意識、精神と肉体といった二分法ではなく、身体の各部分が有機的に関わり合い、調節され、それが行動、態度として表...
アドラーは、100年前の講演で次のように語っています。『人間の本性 人間とはいったい何か/興陽館』を引用してみましょう。 人が経験から非常にさまざまな結論を引き出す様子は、日常的に観察されます。たとえば、誤りをくりかえす...
「〇〇の母」、「〇〇の父」という尊称は広く使われていると判断し、CBLコーチング情報局では、ロジャーズを「コーチングの母」、アドラーを「コーチングの父」として、その業績を解説しています。なお、ヘンデルは「音楽の母」、バッ...
72歳で「気づき」を得たロジャーズは3年後に、『ロジャーズ選集~厳選33論文(上・下)』の選者が、「ロジャーズ理論と政治学との関係が完璧に表現されている」と評価する「援助専門職の政治学」を発表します。 要するに、それは権...
ロジャーズは72歳になって、「これまでの人生すべてを振り返らなければならない」と気づかされる衝撃的な体験をします。その年まで書き綴ってきた膨大な論文のなかで「権力」についての考察は存在していません。ロジャーズは一人の臨床...
72歳になったロジャーズは、長い人生で全く認識していなかった「気づき」に直面します。それは、他者が自分に抱いている“自分の姿”でした。ある大学院生が、ロジャーズに次のように問いただします。 先生の著作を読み始めたのですが...
臨床心理学者としてのロジャーズは、ニューヨーク州ロチェスターにある児童虐待防止協会の児童研究部にサイコロジストとして雇われた年がスタートです。ロチェスター時代のこの12年間を通してロジャーズは、当時のカウンセリングの権威...
私は、ある特定の行動に対しては、個々人とまともに対決して(confront)いこうとしている。「どうもあなたがそのようにペラペラしゃべるのは嫌です。私には、あなたは同じことを3回も4回も繰り返しているように思われます。伝...
1960年代はロジャーズの視点が大きく広がっていく時代です。『ロジャーズ選集~厳選33論文(下)』には、「社会的な意義(1960年)」「十分に機能する人間…よき生き方についての私見(1961年)」「学習を促進する対人関係...
1960年代になるとカール・ロジャーズは、セラピー、カウンセリングの枠にとどまらないテーマへの論及が増えていきます。1964年に発表された「価値に対する現代的アプローチ…成熟した人間における価値づけの過程」(『ロジャーズ...
カール・ロジャーズは自身の心理学が科学的であることの立証について、多くのエネルギーを投入しています。そのロジャーズは1956年に、米国で最も伝統があり最大の心理学の学会である、アメリカ心理学会(APA)の「Disting...
カール・ロジャーズはカウンセリングの世界における革新者でした。その一つが、自らのカンセリングシーンの全容を世界で初めて公開したことが挙げられます。 実はこれまで、カウンセリングの内容が公開されたものは世の中に存在していま...
『ロジャーズ選集~厳選33論文(上・下)』はロジャーズの理論体系を時系列で追っているわけではありません。このアンソロジー(選集)は、選者の独自な視点によって9つの章(部)がたてられ、そのカテゴリーに沿って33の論文(講演...