フィードバックとフィードフォワード
『現代に生きるアドラー心理学』の一節です。 フィードバックとフィードフォア―ド機構は、特筆すべき二つの心理過程です。フィードバック機構は一般的に恒常性機構をもち、情報を解釈し、それを維持したり、適切に変えたりするために何...
『現代に生きるアドラー心理学』の一節です。 フィードバックとフィードフォア―ド機構は、特筆すべき二つの心理過程です。フィードバック機構は一般的に恒常性機構をもち、情報を解釈し、それを維持したり、適切に変えたりするために何...
『現代に生きるアドラー心理学』の一節です。 個人心理学の最後の前提は、楽観主義です。フロイトの体系は基本的に悲観主義で、人間性についての前提では、「人は葛藤の中に存在し、自分の内だけでなく他者との間でも葛藤を生じている」...
アドラー心理学を「理論」の枠組みでアプローチする場合、その一つに「自己決定論」があります。アドラー心理学は父性原理の側面も有していますので、決して「優しい心理学」ではありません。その象徴が「自己決定論」です。 ただ、この...
『現代に生きるアドラー心理学』のなかに、次のような記述があります。 アドラー心理学では多様なことができるのです。理論体系を尊重すると共に技術的には折衷主義ですが、後者に関しても、個人心理学の基本的前提に背かないように注意...
今回のキーワード解説は趣を変えてみることにします。「アドラー心理学への批判」です。以前のキーワード解説である「人を理解するとは?」で、『現代に生きるアドラー心理学』のなかの次の記述を引用しました。 一般に科学は、テクノロ...
これまでもアドラーが最も重視する「共同体感覚」について取り上げてきました。「共同体」という言葉そのものは、広く使われる表現であり、かつ平易です。したがって、多くの人がこの言葉に接しても“とまどう”ことはないでしょう。ただ...
アドラーを紹介するWikipediaの中に「後継者育成」の項があります。 アドラーの死後、その教えは多くの者に引き継がれた。オーストリアではカール・フルトミューラー、フェルディナント・ビルンバウム(ドイツ語版)を中心に仕...
今回のタイトルを、「アドラーの」ではなく「アドラー心理学の」としたのには理由があります。「理論」のベースは類型化です。ところがアドラー自身は、ライフスタイルの類型化には消極的でした。というも「ライフスタイルは一人ひとり違...
「眼はすべてを見ることができるが、眼自体を見ることはできない」という言葉は言い得て妙です。生理学者の言葉のようですが、「人はなかなか自分を客観視できない」という箴言ですね。カントと西田幾多郎の言葉を紹介します。 理性はす...
アドラーは、「人は優越性を求め、権力を得ようとする」と明快に述べています。この「優越」の概念も「劣等」と同様に精緻化されています。『現代に生きるアドラー心理学』に、アドラーの次の言葉が登場します。 優越コンプレックスとい...
アドラーの「目的論」は、子どもは勇気をくじかれると「不適切な4つの行動を“目標”として選ぶ」と捉えます。(『現代に生きるアドラー心理学』)それは、(目標1)注意を得ること、(目標2)権力を求めること、(目標3)復讐を実行...
『現代に生きるアドラー心理学』の中に、つぎのような一節があります。 六歳と五歳の二人の兄弟がいた。二人はつねづね悪い言葉を使ってみたくて、兄は「こん畜生め」という言葉を、弟は「ケツ野郎」と言える日を待ち望んでいた。そして...
アドラーは、人生の課題である「ライフタスク」について、5つを挙げ解説しています。その第一は「仕事のタスク」であり、一人の人間というより人類全体に視野を広げ、次のように語ります。 最初のやっかいなタスクは、職業のタスクであ...
アドラーの「全体論」は「有機的」というワードで説明することができます。 人間は分割できない統一体であり、意識と無意識、精神と肉体といった二分法ではなく、身体の各部分が有機的に関わり合い、調節され、それが行動、態度として表...
アドラーは、100年前の講演で次のように語っています。『人間の本性 人間とはいったい何か/興陽館』を引用してみましょう。 人が経験から非常にさまざまな結論を引き出す様子は、日常的に観察されます。たとえば、誤りをくりかえす...