
(河合)
関東と関西という意識はありますか?
(吉本)
あります。
(河合)
ほう。ぼくはもうだいたい関西弁ですから、標準語はしゃべれないと思いますね。特にアクセントはいくら頑張っても無理です。変えようがないですね。自分では標準語と思っていても、聞いてる人には関西弁に聞こえるらしい(笑)。
今回は、河合隼雄さんと吉本ばななさんの対談『なるほどの対話』の第1章「若者のこと、しがらみのこと、今の日本のこと。」の8番目の見出し「関西人と江戸っ子」を、取り上げます。
河合さんは、バリバリの関西人。一方のばななさんは、東京都文京区千駄木育ちです。東京に明るい人は「「谷根千(やねせん)」という言葉をご存じだと思います。谷中(やなか)、根津(ねづ)、千駄木(せんだぎ)の3つのエリアの頭文字をとった総称で、下町情緒が残る人気の散策スポットとして知られています。ここでの、見出しタイトルが「関西人と東京人」ではなく、あえて“江戸っ子”になっているのが、意味を持つのですね。
ばななさんは、「私、仲のいい友だちは、ほぼ全員関西人なんです」と、自問自答をスタートします。
(吉本)
そのことについて、いろいろと考えます。何がそうさせたのか、縁なのか、性質なのか。あと、やっぱり、生粋の江戸っ子っていうのは、関西の人と……。
(河合)
生粋の江戸っ子は、すごく減ったんじゃないですか。
(吉本)
私、たぶんそうなんです。三代目だから。
(河合)
あ、そうですか。そう言われれば江戸っ子気質を持っておられますね。
「関西人」に対応する表現は「関東人」となるでしょう。その場合は、いわゆる「東京人」のことで、関西(独自の濃い文化?)とは異なる、いわゆる「都会ふう…」というニュアンスがありますよね。ばななさんは、「今の東京は“寄せ集め”というか…」と応えます。
(河合)
「東京人」は、いわゆる近代主義みたいなものを日本人なりになんとかやろうとしている人たちで。ぼくらは前近代を平気で生きているようなところがあるから。それはあるかもしれませんね。関西弁というのは、パッと本当のことを言ったりするとき便利でしょう。
(吉本)
ほんとですね。関西の友人たちは、関西弁を話しているときの自分と標準語を話しているときの自分とでは人格が違うって言うんです。
(河合)
そうそう。
このやりとりを読むうちに、以前書いたコラムを思い出しました。タイトルは<『乳と卵』×『みみずくは黄昏に飛びたつ』…関西弁とコーチングを思索する1on1ミーティングです!>です。架空のA課長とSさんという人物が、コーチング対話を行う形式で書いています。一部再掲します。
(Sさん)
Aさんの「質問力」の意味が分かってきました。私の「鈍感力」は別として、関西弁だと忖度をあまり感じさせない。じゃあ関西人は無遠慮かというと、そうではなく関西弁という言語の力を借りて、といっても無意識だと思いますが、相手を傷つけることなく、本心が上手に伝わっていく感じです。
河合さんとばななさんの対話が、「同じことを言っている」と、嬉しくなりました。
(吉本)
関西の人には、言葉だけとってみるとヒヤッとするようだけれど、実は心地いい距離感がありました。東京は、もっと「ねとーっ」として。関西は、パンパンッていう感じで。
(河合)
で、ときどきグサッと本当のこと言うからね。あれが面白いんですよ。
コーチング視点で「関西弁」の研究にトライすると、視野が広がるような気がしています(笑)。
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This article was written in Japanese and converted into English using a translation tool. We hope you will forgive us for any inadequacies.
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