「失敗」は自分の人間としての本来的価値には何の影響も及ぼさない!

エリスは、『論理療法―自己説得のサイコセラピー』の最終の2章…「非論理的な世の中を生きるには」と「論理療法」で、著作の総まとめを行なっています。今回のキーワード解説は286ページ~を取り上げます。

すでに本書を通じて明らかにしてきたとおり、われわれが生きている現代社会ほど非合理的に満ちた社会は、他にちょっと想像もつかないほどである。前世紀から蓄積されてきた膨大な科学技術上の知識と情報があり、理論的にいえば、われわれは平和と繁栄を享受できる可能性を有しているにもかかわらず、実際問題としては山積する難問題によって破滅の瀬戸際に立たされているとしかいいようがない。…

エリスはこの後も言葉を綴りながら、現代社会が「非論理的な世界」であることを語ります。
そのうえで、「非論理的思考」を「論理的思考」に変えていくことの重要性を強く訴え、世界の変化を祈念するかのように、「主な論理的思考法」を10ほど掲げています。冒頭の2つを引用してみましょう。

何をする場合でも、他人に同意され、愛されていなくてはいられないという気持ちには抵抗していかねばならない。そうではなく、しっかりと自立することをめざし、他人の同意は、あればそれにこしたことはないが、けっしてなくてはならないものはないことを知らねばならない。他人の批評については誠実にこれを受けとめ、具体的な行動についての批評はこれを自分でも再検討の対象とする必要があるが、自己の人間性についての評価にとらわれることはない。他人の思惑よりも、自分が本当に楽しくやりたいことをするように心がけることである。

いつも優れた行動、申しぶんない行為、目覚ましい行いをしなくてはならない、とする考えにとらわれてはならない。ものごとを完璧にやりとげることよりも、とにかくやること、あるいはなるべく上手にやることこそ目標とすべきである。他人の行動を気にかけるのではなく、自分自身の行為を改善していくように努めてほしい。関心があるなら、芸術や球技や仕事のうえで、自己改善をぜひ追及していこう。しかし、そこで業績をあげたからといって、けっして自分が前よりも優れた人間になったのだという幻想を抱いてはいけない。自分の選んだ領域で成功をめざし、大きな希望をもって努力しよう。しかし失敗したとしても、それはもちろん望ましいことではないが、けっして恐ろしいことではなく、自分の人間としての本来的価値には何の影響も及ぼさないことを心にとどめておくことである。


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