霊的なものを大事にする人たちというのは、頭が悪い…?
(中沢)…… 今日の文明は、やはりユダヤ的な知性が大きくリードしてつくられているわけで、そういう世界のなかでは、ユングのように霊的なものを大事にする人たちというのは、頭が悪いと言われるわけですね(笑)。(河合)そうなんで...
(中沢)…… 今日の文明は、やはりユダヤ的な知性が大きくリードしてつくられているわけで、そういう世界のなかでは、ユングのように霊的なものを大事にする人たちというのは、頭が悪いと言われるわけですね(笑)。(河合)そうなんで...
(中沢)……その人たちは非常に頭がいい。語学もできるし、分析力も非常にある。けれどもチベット人のお坊さんたちにいわせると、あの人たちはわかっていないという点があるんです。重要な一点なんですけれども、それがわからないんです...
(中沢)…… 一向宗の場合は、同じ一神教といっても縄文的な一神教というか、あれをやっている人たちというのは、職人さんとか山で生活をしている人とか、そういう人たちが多いですからね。そのベースになっている宗教というのは、縄文...
(中沢)今の科学者はそうでもなくなってしまったけれども、草創期の科学者というのは、みんなが夢をもちヴィジョンをもっていましたよね。あのヴィジョンに、僕はほとんど宗教に近いものを感じるんですけれども。(河合)そう思いますね...
(河合)その一神教の流れが自然科学なんですよね。みんな、それだけを信じているわけです。(中沢)河合先生はこのあいだ新聞に、神様はたくさんいるんだということをお書きになっていましたね。人間の無意識のなかにいろいろなパターン...