「騙されない五感」を体得していることが、プロコーチの必須条件!
(河合)それでも、この箱庭が作られるまでに、一年ぐらい言葉で治療していますが、進まないという感じでした。(中沢)その前から、河合先生は箱庭療法を取り入れてたわけですか。(河合)実践してたけど、なぜかやっぱり、作ってくれと...
(河合)それでも、この箱庭が作られるまでに、一年ぐらい言葉で治療していますが、進まないという感じでした。(中沢)その前から、河合先生は箱庭療法を取り入れてたわけですか。(河合)実践してたけど、なぜかやっぱり、作ってくれと...
臨床心理学者の河合隼雄さんと哲学者(新たに臨床哲学を創始)の鷲田清一さんの対話集である『臨床とことば』を引用しながらの「コーチング解説」を重ねています。前回は、第2章の「聴くことの重さ」の「カギは“調和”の感覚」を読み込...
河合隼雄さんは『<心理療法コレクションⅡ>カウンセリングの実際』のなかで「動機づけのないクライアント」という一節を設け、コーチングにもつながる考えを提示してくれます。 動機づけがあるのかないのか分からない、拒否的でもない...
(ハルノ)しょぼくれたままだったりしたらどうしようと思ってた。結構な人生を送ってらっしゃってよかった。(吉本)お子さんたちに恵まれ。(ハルノ)地味だけど堅実に。(吉本)きっと私たちのお母さんとAさん、暗いご夫婦だったんで...
近代哲学者たちが言う野蛮、未開とは、ほんとうはそれ以前の大「段階」の終焉であり、同時に現「段階」の初期であると考えるべきで、現在の大「段階」の終焉の後には現在確定し難い次の「段階」に移行する。そう見なすべきではなかろうか...
(河合)僕が行ったのは、東洋学研究のほうだから、むしろ心理学者じゃなくて、日本や東洋に関心のある人とかが来てたんです。すると、そこに来ている、非常に若い学生が質問してくる、僕の言ってることをよくわかっている。で、こんな若...
(河合)物語というのは、どうしても今言ったように、時間軸に展開していく必要がありますが、箱庭は、すっきりひとつの絵になっている。それをもし展開したら、お話になるわけです。しかし、箱庭全体の流れがありますからね。だから、こ...
時代を見通すには、それぞれの学問の根本に哲学がないといけないが、実際にはそうなってはいない。例えば医学部では病とは何か、治すとはどういうことかを根本から考えるべきなのに、その議論は哲学科に任せてきた。政治や経済、芸術表現...
そしてこの合わされた皮膚のあいだ、折り畳まれた皮膚のあいだから、音が響いてくる。あたりまえのことだが、人間とは音を立てる存在なのだ。ただ、声にとって音を立てる喉と聴く耳がその特権的な場所であるのは、それが空気の振動をじか...
身を擦りあわせるということ。身体がみずからに触れるということ。ここに<魂>という、ひとのいのちの原型を見るのはミシェル・セールだ。「皮膚の組織は自らの上に折り畳まれている」と、その著『五感』(米山親能訳、法政大学出版局)...
「聴き入る」というのは「羅針盤なしで航海する」ような危うさをともなういとなみで、「あまりにも不確実なので、偽りの海図や羅針盤にだまされそうになったりする」。では、「聴き入る」というときの「入る」はどこに入ることなのか。そ...
(河合)本当にそうです。だから、それを割と意識して自分で面白い儀式をやっている人もいるけど、知らずにやってしまったらすごく近所迷惑でしょう? その人が命をかけてやるからね。かと言って難しいんだけれども、ある程度はむちゃく...
(鷲田)先生、カウンセリングのときに、クライアントが語ろうとされている物語というもの、出かけている物語に対して、まず最初にどういうふうに関わるんですか。(河合)とにかく待ってるというか、やっぱり修練というよりしょうがない...
(鷲田)今の私たちから考えられないですけど、王朝文学なんて読んでいていつも面白いなと思いますのは、視覚性がどこか引っ込んでいる。最初、何となく噂話で聞く、で、その後香りがしたりとか、その後衣擦れの音がしたりとか。で、真っ...
ルートは私が作り上げた登場人物ではありせん。私はただ、自分が書こうとしている物語の前にひざまずき、ルートという言葉をその器の中に解き放っただけです。作者の手の届かない場所でこそ、登場人物たちは成長できるのかもしれません。...